サッポロライオン(中央区)は3月12日、大崎ニューシティに新業態「宮崎地鶏 おすず山」(品川区大崎1、TEL 03-5759-8448)をオープンした。
同店は、昨年行われた社内公募による「業態開発グランプリ」に入賞した新業態店。同制度は同社内で年に1度開催され、毎年60~70件の応募があるという。
「宮崎地鶏 おすず山」の経営コンセプトは和風ビアホール。近年、同社はアッパー層をターゲットに高価格帯の店舗開発を行っていたが、価格を下げて利用客が気軽に立ち寄れる店舗づくりに方針を転換。同店はサービス料をとらず、店内の仕切りもなくし、「にぎわい、臨場感を演出する」(同社)。店舗面積は50坪。席数は83席。
特徴は、店名でもある宮崎県の尾鈴山にちなんだ鶏料理。担当者が3年ほどかけて仕入れルートを開拓した尾鈴山麓「黒岩牧場」の宮崎地鶏「尾鈴山鶏」や、尾鈴山伏流水を使って手作りされる「黒木本店・尾鈴山蒸留所」の焼酎は、「希少価値が高く、都内でも味わえる場所は少ない」(同社広報担当の西村礼佳さん)。
主なメニューは、トッピングにさまざまな食材をアレンジした「地鶏もも炭火焼き 納豆」(1,480円)や「地鶏もも炭火焼き 味噌マヨ」(1,380円)、「チキン南蛮」(980円)、数量限定の「おすず山の茶巾つくね」(850円)、「鶏そば」(600円)、「地玉子のクリームプリン」(550円)など。ランチには、定食「チキン南蛮」(1,200円)や「地鶏親子丼」(1,000円)などを用意する。
ドリンクは、尾鈴山蒸留所で作られた「山ねこ」「山猿」「山翡翠(やませみ)」(すべて580円)などの焼酎ほか、宮崎から仕入れた果実酒「“日向の”夏みかん酒」(650円)、「“摘み取り”ブルーベリー酒」(650円)、「“南国”宮崎仕込 マンゴー酒」(780円)なども。
想定客単価は昼=900円、夜=3,500円。西村さんは「仕事が終わって疲れたときには、焼酎でも飲んで癒やされようという意味の宮崎弁『だれやみんさい』が当店のテーマ。気軽にご利用いただき、さまざまな人といろいろな晩酌を体験してほしい。今後経営が軌道に乗れば、同業態の出店も考えている」と話す。
営業時間は月曜~金曜=11時30分~14時、17時~22時30分、土曜=16時~21時30分。日曜・祝日定休。