品川区、子どものアイデアを生かした公園づくりへ-来年度設計に着手

公園の完成模型を手渡す小学生代表の中村彩乃さん(左)と、受け取る濱田品川区長。

公園の完成模型を手渡す小学生代表の中村彩乃さん(左)と、受け取る濱田品川区長。

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 品川区は3月27日、同役所第三庁舎(品川区弘町2)で「子どもたちのアイデアを生かした公園」の発表会を開催し、完成模型を披露した。

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 この試みは、昨年4月に「区の将来像とそれを実現するための指針」として基本構想が策定されたことを記念し、子どもたちのアイデアをくんだ公園作りを計画したもの。昨年12月から今年2月にかけて3回のワークショップが行われ、区立小学校18校の中から、3~5年生の男子児童15人、女子児童15人が参加した。

 同ワークショップでは、5つのグループを構成。グループごとに、子どもたちが考えた遊びのアイデアをまとめ、実際に形にする模型作りに取り組んだ。海の中を通れる「水中トンネル」やお菓子を食べて遊ぶ「お菓子の家」、大きな花の花びらから全方向に滑り降りる「花のすべりだい」、地下通路のある「秘密基地」など、さまざまなアイデアを形にした。

 これらの5グループの模型から得られたアイデアを参考に、武蔵野美術大学教授の及部克人さん、関東学院大学講師の長谷部忠好さんらが基本計画案と基本設計模型を作成。小学生代表の中村彩乃さんから濱野健品川区長に手渡された。品川区はいくつか候補地を決め、2009年度から基本設計に着手する予定。

 濱野区長は「アイデア満載の公園をありがとう。中には採用されなかったアイデアもあって残念だが、夢をあきらめないでほしい。将来は、品川区の公園づくりの課に入って自分の手で作ってやると思うなど、努力することを忘れず、夢を持ち続けてほしい」と檀上で話した。

 発表会終了後、中村さんは「私は『虹の道』や『神様の住む桃の木』のアイデアを考えた。模型はみんなで仲良く作ることができ、とても楽しかった」と笑顔を見せた。

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