旧東海道沿い「宿場まつり」-江戸風俗行列に他県の参加者も

「しながわ宿場まつり」の江戸風俗行列に参加した人々。

「しながわ宿場まつり」の江戸風俗行列に参加した人々。

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 北品川・八ッ山(品川区北品川1)から南品川・青物横丁(品川区南品川3)までの旧東海道品川宿周辺のエリアで9月26日、27日に「しながわ宿場まつり」が開催された。主催は「しながわ宿場まつり実行委員会」と「旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会。

交通安全パレードに参加した杉山恭子さんと加藤ゆりさん。

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 旧東海道沿い約2キロメートルにわたって露店が立ち並び、各所でさまざまなイベントが行われた。26日の様子について北品川本通り商店会の篠原一哲さんは、「谷川真理さんをゲストに招いたマラソンイベントが大盛況。毎年土曜日は前夜祭のようなものだが、今年は天気に恵まれたこともあり、例年よりも人出が多かった」と話す。

 27日の12時から「交通安全パレード・江戸風俗行列」が始まると街道沿いは多くの見物客でにぎわった。今年の品川警察署の1日署長は杉山恭子さん(08年ミス・インターナショナル日本代表)と加藤ゆりさん(05年ミス東大)。ふたりを乗せたオープンカーに続き、品川女子学院のマーチングバンド、交通少年団、江戸時代の町人や殿様に扮(ふん)した人々が街道沿いをゆるやかに練り歩いた。濱野健品川区長も水戸黄門になりきって参加し、地元住民と記念写真を撮影する場面も。

 同パレードには、地元の小中学校や品川区に本社がある日本航空(品川区東品川2)などの地元企業、公募で選ばれた人々が参加。地元出身で街娘の姿でパレードに加わった月岡七世さんと井出奈津子さんは、「3回ほど見物したことがあり1度は自分もと思い応募した。道行く人に見られて変な気分」と笑う。

 昨年のパレードを見逃したという大崎在住の男性は、「今年は早めに来て行列を楽しみにしていた。いつも買い物をしている北品川の商店街で見かける人も参加していた。改めて地元にん密着した祭りだと実感する」と話す。

 同イベントではこのほか、街道沿いの各商店街・商店会では栗のつかみ取り、インドカレーフェアー、宿場寄席、近隣のホテルがブースを出店し「イチオシ」の食を販売する「ホテル村」、マグロ解体、綱引き大会などが行われた。

 しながわ宿場まつり実行委員会の大橋誠さんは、「江戸風俗行列には、新潟や富山から参加してくださるリピーターもいる。たった1日でも、このイベントに来たお客様が品川を好きになってくれればうれしい。目黒川を挟んで北品川と南品川が合同で行うイベントはこの祭りのみ。神社の祭りも別々で普段は人的交流がないが、みんなで力を合わせてイベントを成功させることに大きな意義がある」と話す。

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