京急新馬場駅近くのサクセス通りを脇へ入った住宅街に2月22日、作業場兼雑貨店の「ハレルヤ工房」(品川区北品川2、TEL 03-3471-3910)がオープンした。
店主は北品川が地元の玉井香織さん。4年ほど前に「DIYアドバイザー」の資格を取得し、現在はNHKで放送されているDIY関連の番組で助手を務める傍ら、番組の出版物でスタイリングなども手掛ける。
「DIY」は「Do it yourself」の略で「自らの手で快適な空間を創造する」という概念。幼いころから木工が好きだった玉井さんは「インテリアもエクステリアも学べて、まさに自分が最も学びたいものだと思った」と振り返る。
「もともと自分で演出できる空間がほしかった」という玉井さんは、物件探しを始めるも難航。あきらめかけた昨年5月、昔ながらの長屋で2代続いた元建具店の物件に出会った。何度か交渉するうちに大家の理解を得て、開業準備へ。モルタルの流し込みなど、リフォーム全般はほとんど玉井さんが知人のアドバイスを受けながら進めた。
店舗面積は12坪。工房=8割、雑貨販売=2割の配分を予定する。販売する商品は、品川神社で開催されている「品川てづくり市」で仕入れた作家の作品や職人が一人しか残っていない雑貨類など「あまり流通していないもの」をメーンに扱うという。価格は1,000円~。このほか、玉井さんがリメークした家具や手作り家具、アンティーク家具なども販売する。
玉井さんは「昔から人と同じものが嫌で工夫することが好きだった。店を始めることも不安はあるが、自分を追い詰めず続けていきたい。日曜大工に興味のある子どもから若い人、古い工具なども扱うのでお年寄りまで老若男女問わずさまざまな人とお茶をしたり話をしたりできる場所にしたい。今後は、木工に限らず裁縫や料理など、作ることをベースにした教室を開くことができれば」とほほ笑む。
営業日、営業時間は未定だが、週末は「なるべくオープンする」予定だという。