3000人に見送られ…「北斗の拳」ラオウ、雨の昇魂式

葬儀のために書き下ろされたラオウの遺影。このほか、黒王号にまたがるラオウ像なども展示された。

葬儀のために書き下ろされたラオウの遺影。このほか、黒王号にまたがるラオウ像なども展示された。

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 人気コミック「北斗の拳」の登場人物ラオウの葬儀が4月18日、高野山東京別院(港区高輪3)で営まれた。同28日公開のアニメ映画「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章」の公開記念イベントで、「昇魂式」と題された葬儀には冷たい雨の中、3,000人以上が参列した。

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 本堂では、作画の原哲夫さん書き下ろしの遺影を前に、映画でラオウの声を担当した俳優、宇梶剛士さんは「自分の生き方に一歩が踏み出せなかった時、あなたに勇気をもらいました」と弔辞。葬儀委員長である歌手、谷村新司さんは「あなたと出会い、あなたと過ごした日々を我々は誇りに思います」と挨拶した。昇魂式では原作者、武論尊(ぶろんそん)さんら遺族代表が見守る中、格闘家、角田信朗さんの演武「征遠鎮(せいえんちん)」をはじめ、ライブやダンスパフォーマンスなどが披露された。

 アニメやコミックのキャラクターの葬儀は、1970年の力石徹(「明日のジョー」)、1980年の南部考三郎(「ガッチャマンF」)の告別式が有名。高野山東京別院は、暗黒拳「北斗神拳」を真言宗の祖、空海の弟子が伝承したという物語の設定から選ばれた。寺院でキャラクターの葬儀が行われたのは初めて。

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