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「品川てづくり市」が4月・5月の開催中止-古本市で募金活動を継続

品川神社で開催されている「品川てづくり市」の様子

品川神社で開催されている「品川てづくり市」の様子

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 毎月第2日曜日に品川神社(品川区北品川3)で開催されている「品川てづくり市」の4月・5月開催中止が決まった。

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 約100人の作家による個性豊かな手作りの品が並ぶ同イベント。3月の開催は、11日に起きた東日本大震災の翌々日の13日に予定していたが中止している。北品川にあるクロモンカフェ(品北品川2)の店主で、品川てづくり市の会事務局の薄葉聖子さんは「11日の旧東海道は、交通機関がまひしていたので帰宅する人たちですごい状況だった。炊き出しなどの対応に追われて地震の規模を把握していなかったが、翌日あらためてテレビを見てこれは大変だと。そこで初めて翌日の開催中止を決めた」と振り返る。

 3月下旬には、4月の品川てづくり市と同日に開催される商店街のイベント「元気フェスタしながわ」の中止が決定。「連動して商店街を盛り上げるイベントが中止になった時点で、てづくり市の中止を考えたが、自粛することが決していいとは思えなかった」

 最終的に4月・5月の開催中止の決め手となったのは、毎年6月に行われる品川神社例大祭。開催について現在も役員の間で協議が続いており、今月末に決まる予定。薄葉さんは「いつも応援してくださる役員の方々が慎重に話し合いをしている中、てづくり市が先走って開催を決定すべきではないと判断した。4月末の決定まで引っ張ると、もし中止が決まった際に作家さんがほかのイベントに出店できなくなる。早めの判断が必要だった」と話す。

 品川てづくり市の会事務局は3月19日に青物横丁で行われた「あおよこ一箱古本市」に出店。その流れで、てづくり市再開までの間は毎週日曜日に旧東海道沿いの「エンドーストア」(北品川1)の前で古本市を行う。売り上げは義援金として、すべて日本赤十字社へ寄付する予定。

 薄葉さんは「てづくり市を再開したら、作家さんにも本を持ち寄ってもらい、引き続き古本市を続けて義援金を募りたい。まず自分たちが元気にならないと、街や商店街に来るお客さまを楽しませることができない。今回の中止は決して自粛ではなく、あくまでも待機。開催を見合わせる3カ月間は、事務局や作家さんと話し合いを重ねて、再開した際には今まで以上に元気はつらつとした市にしたい」と力を込める。

 6月以降の開催については4月末に発表を予定する。

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