目黒駅東口りそな銀行前(品川区上大崎3)をメーン会場に9月8日、第18回「目黒のさんま祭り」が開かれた。主催は、目黒駅前商店街振興組合青年部(品川区上大崎2)。
参加者に無料でサンマが振る舞われる同イベントは、年々メディアへの露出が増え、知名度が拡大。地元はもちろん、初秋の東京名物イベントとなりつつある。
毎年多くの人でにぎわい、昨年はサンマを求める人の行列が上大崎3丁目地区をほぼ1周する事態に。「最後尾までが遠すぎる」という声が寄せられたことや周辺住民への騒音を配慮し、今年から「行」を短くする工夫を施した。2人1列だったところを4人1列にし、アナウンスを徹底。その結果、行列は上大崎交差点を右折した微生物化学研究会(品川区上大崎3)前付近までに抑えられた。
スタッフは「11時時点では2~3時間待ち。昨年と来場者数はあまり変わらないに、行列を短くできたのは成果の表れ。ただ、あいにく天候が悪く、途中で抜けた人が少なくなかったのかもしれない」と話す。
同イベントでは、第4回から岩手県宮古市で水揚げされたサンマを提供してきたが、今年は海水温度の上昇が原因で不漁に。北海道根室市のサンマを宮古市が仕入れ、来場者に振る舞った。同イベント実行委員長の中崎政和さんは「復興のさなかにも関わらず、なんとしても目黒のさんま祭りに提供したいという宮古市の心意気に胸を打たれた。本当に感謝の気持ちでいっぱい」と話す。
訪れた人からは「うまい」「並んでよかった」という声が聞こえた。主催者によると、今年も約7,000匹のサンマが振る舞われたという。中崎さんは、「小雨が降るなかだったが、宮古市をはじめ、スタッフ、ボランティアの方々のおかげ成功を収めることができた」と胸をなで下ろした。