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北品川にブックカフェ「カイドウ ブックス&コーヒー」 旅と街道テーマに

責任者の佐藤さん(左)と街道コンシェルジュの田中さん

責任者の佐藤さん(左)と街道コンシェルジュの田中さん

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 北品川の旧東海道沿いに8月6日、ブックカフェ「KAIDO books&coffee(カイドウ ブックス&コーヒー)」(品川区北品川2、TEL 03-6433-0906)がオープンした。店舗面積は約28坪、席数は25席。運営はしながわ街づくり計画(同)。

1階のキッチンカウンタースペース

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 同店は、クラウドファンディングのサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で支援を募り、58人から総額20万3,000円の資金を調達。この夏、開業に至った。

 オープンのきっかけについて、責任者の佐藤亮太さんは「商店街の活性化に取り組む中で、空き店舗を新たに活用できないかと考えていた。北品川へたくさんの方が街道歩きに来るが、休日やアイドルタイムに閉まる飲食店が少なくない。旅好きの方が集まり、全国への旅の拠点となるような店を作ろうと決めた」と話す。

 コンセプトは「旅と街道専門ブックカフェ」。街道の専門古書店「街道文庫」のオーナー・田中義巳さんが所蔵する約4万冊の資料から、常時約1万冊を貸し出し・販売する。そのほか、旅に関する雑誌新刊の販売、地域をテーマにしたフリーペーパーの配布も行う。

 1階の土間スペースでは、企画展示を実施。8月中は長野県飯田市の観光課と協力し、同エリアに関連する書籍や名産品を紹介する。「今後は新潟県十日町市や群馬県藤岡市の鬼石地区などにフォーカスしていく予定」(佐藤さん)

 2階に設置した壁一面の本棚には、田中さんが都道府県ごとに分類した書籍が並ぶ。「書籍は定期的に入れ替えていくが、ここに並びきらない本がまだまだある。より深い情報を求める方は『街道文庫』に足を運んでもらえれば」と田中さん。そのほか、岡山県倉敷市の児島ジーンズストリートといった地域の産業をピックアップした棚では、関連資料とともに工芸品も展示・販売する。

 1階奥のキッチンカウンターでは、全国各地のロースターが焙煎(ばいせん)した豆を使ったコーヒーなどを提供する。カフェメニューは、ドリップコーヒー(テークアウト=350円~、イートイン=480円~)や国産クラフトビール(680円~)のほか、「品川菓匠 孝庵」が同店用に考案した焼き菓子「品川白煉瓦(れんが)」(90円)、スコーン(350円~)などを用意する。おつまみ類も順次ラインアップ予定という。

 佐藤さんは「20代~30代の方を中心に、旅や地方に関心を持ってもらいたい」と話す。今後の展望については、「現在活動している職人や作家に関する書籍を集め、人に会いに行くきっかけになるものを紹介していけたら」とも。

 営業時間は10時~22時(日曜・祝日は18時まで)。月曜定休。

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