戸越公園(豊町2)と荏原町駅近くの弁天通り公園(中延5)のヒマラヤザクラが見頃を迎えている。
ヒマラヤザクラはネパールのヒマラヤ地方に分布する冬に咲く桜。国内の同種は1968(昭和43)年に同国ビレンドラ元国王から贈られた種子に由来するといわれている。ソメイヨシノに比べて二酸化窒素の吸収率が高く休眠期間が短いため、環境浄化樹木として注目を集めている。区内では例年12月上旬に咲き始める。
戸越公園の薬医門の前にあるのは2本のヒマラヤザクラ。こちらは約20年前に区民から寄贈され、淡いピンク色の花が咲く。一方、弁天通り公園のヒマラヤザクラは濃いピンク色の花で、2005年3月に荏原町商店街など地域の声を反映して植えられ、2009年に初めて開花した。
弁天通り公園を訪れた女性は「今の季節は花が咲いていないので寂しいなと思っていたところ、品川区のニュースでこの桜の存在を知り、カメラを持って駆け付けた。色鮮やかでとてもきれい」と笑顔を見せていた。