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品川区が2017年度予算案発表 観光事業の拡充や防災対策を重点課題に

予算案を発表する濱野健区長

予算案を発表する濱野健区長

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 品川区は2月2日、2017年度当初予算案を発表した。

間もなく来館者1万人を超える「しながわ防災体験館」

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 2017年度の予算は1,645億3,600万円で、前年度比2.0%減。国民健康保険事業会計は442億6,982万円で、前年度比0.7%減。一方、後期高齢者医療特別会計は3.9%増、介護保険特別会計は5.3%増となった。

 濱野健区長は「国の一億総活躍社会の実現に向けた政策や東京都が掲げる『新しい東京』づくりへの施策などを受け、区の社会経済環境をいかに区民生活にとってプラスにつなげていくかが重要」と話す。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピック機運醸成を目的に、都市型観光プラン推進事業の拡充に力を入れる。具体的には、大崎に本社を構えるサンリオ(大崎1)の人気キャラクター「シナモロール」を観光大使に任命。「しながわ観光フェア」のイメージキャラクターに活用するなど、品川区の観光情報の発信を強化する。

 総合的な待機児童対策も重点課題の一つに挙げる。2015年から2016年にかけて乳幼児人口の増加数は23区内で2番目になり、入園申込者数が増加。区立保育園や私立保育園、認証保育所の開設、さらに私立保育園の定員拡大を図り、待機児童ゼロを目指す。

 本年度に引き続き、防災対策にも力を入れる。被災した区民の生活再建を円滑に進めるために、効率的な被災者台帳の管理や「り災証明書」を発行する支援システムを新たに導入。被災情報管理システムの機能追加や防災気象情報システムの機能強化などを行う。事業予算は1,646万5,000円。

 「2016年3月にリニューアルオープンした防災センター2階の『しながわ防災体験館』は、間もなく来館者1万人を超える。密集市街地が多い品川区だからこそ、防災には引き続き注力していきたい」と濱野区長。

 そのほか、学習支援や子ども食堂の開設などを行う「子どもの未来応援プロジェクト」、都内初となるスマートフォンを活用した道路点検システムの導入、障害児者総合支援施設の建設などの施策も発表された。

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