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五反田駅東口に立ち飲み日本酒バー「クラノバ」 店主が酒蔵を巡って仕入れ

「クラノバ」店主の籾谷佳生さん

「クラノバ」店主の籾谷佳生さん

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 日本酒バー「クラノバ」(品川区東五反田2)が8月26日、五反田駅近くにオープンした。運営はクラノバ(大田区)。

「クラノバ」外観

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 たばこ販売店跡を改装して使う。店舗面積は7坪。席数はスタンディングのみ15席。店の狭さを感じさせないよう、奥に鏡を設置。壁の色は、ロゴのカラーに合うグレーを選んで塗り替えた。

 店主は、飲食業界に30年以上携わり続ける籾谷佳生さん。居酒屋チェーンを運営する会社で、新事業の立ち上げや商品開発、物流管理など幅広く手がけてきたという。

 開店の理由について、籾谷さんは「コロナ禍を機に始めた日本酒会の参加客が増えてきたことがきっかけ。珍しい日本酒を全国各地から探してきて、毎月お客さんに振る舞っていたが、イベントだけでなく仕入れた日本酒を日常的に楽しめる場を作りたいと考えた」と話す。

 籾谷さんが各地の酒蔵に足を運び、首都圏での流通が少ない日本酒をメインに提供する。「千代むすび 無濾過(ろか)原酒生」(グラス=790円)、「光琳(こうりん) 紅白梅」(グラス=1,460円)、「KAWATSURU Olive(カワツルオリーブ)」(グラス=1,060円)など、常時20種類以上をそろえる。

 日本酒を保管する冷蔵庫は日光が当たらないようカウンターの下に置き、紫外線防止シートを貼る。日本酒の酸化を防ぐため、開栓済みのボトルには窒素ガスを充?(じゅうてん)して保存する。「日本酒本来のおいしさを楽しんでもらえるよう、適切な管理を徹底している」と籾谷さん。

 フードメニューは、ご当地缶詰めを用意する。「熊本 Uma Bar」(490円)、「美味(おい)しいトマトといわし」(570円)、「秋田サラダ鶏」(320円)など。「地方創生にも力を入れたいので、日本酒だけでなく、つまみのメニューもその観点から選んでいる」(籾谷さん)

 「この店を、まだ広く知られていない酒蔵の宣伝の場にもしていきたい。日本酒イベントはもちろん、日本酒の枠を超えたイベントも企画し、さまざまな人やものとの出会いの場にしていければ」と籾谷さん。「1人でふらっと来るお客さんも多い。1杯だけでも歓迎なので、気軽に足を運んでほしい」とほほ笑む。

 営業時間は18時~23時。

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