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武蔵小山に和バル「おちょこ」 自動日本酒サーバーでワイングラスに注ぐ

「おちょこ」店内

「おちょこ」店内

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 和バル「おちょこ」(品川区小山3、TEL 070-1414-5622)が武蔵小山駅近くにオープンして2カ月がたつ。経営は「おちょこ」(同)。

「おちょこ」カウンター席

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 海鮮居酒屋「奄美」跡を全面改装して利用する。内装は白色を基調とし、1人客や女性客でも入りやすい明るい雰囲気を意識したという。店舗面積は17坪。席数は、カウンター席8席、テーブル席4席。立ち飲みスペースは12人分を用意する。店内には自動販売式の日本酒サーバー8台を設置する。

 「奄美」の創業者は、「おちょこ」社長の春山勇さんの両親。38年間の営業を経て、2022年末に閉店した。春山さんは「両親から店を引き継いだが、板前さんやおかみさんが高齢となり、私自身も病気の後遺症で右半身にしびれが残っているため、今までの営業スタイルが難しくなった。1人でも負担がなく営業できる業態を模索していたところ、共同経営者から日本酒の自動販売のアイデアをもらい出店を決めた」と話す。

 商品代金は注文後、商品到着時に代金を都度支払う仕組み。自動販売サーバーの利用には専用コイン(1枚=250円)が必要で、1回に50ミリリットルの日本酒を注ぐ。店名は酒器の「おちょこ」に由来するが、サーバー規格の都合上ワイングラスで提供する。

 日本酒は、北海道から九州まで48種類を用意する。上川大雪酒造(北海道)の「十勝 純米」や新澤醸造店(宮城県)の「飛龍 純米大吟醸」、伴野酒造(長野県)の「澤の花 超辛口純米吟醸 ささら」、土井酒造場(静岡県)の「開運 純米 開運だるま 雄山錦」、今里酒造(長崎県)の「六十餘洲(ろくじゅうよしゅう) 純米 山田錦」など。

 そのほか、ドリンクメニューは、日本酒にソーダとレモン汁、オリゴ糖シロップを加えた「ポンシャン」やグラスワイン(赤・白)、「いいちこ」、ウーロンハイ(以上500円)、生ビール(550円)、ハイボール(400円)、コーラ(300円)などをそろえる。

 フードメニューは、カツオやサバ、ニボシ、シイタケなどでだしを取った「天然だしと自家製七味でいただく肉吸い」(900円)や「梅水晶」、「ハムカツ」(以上300円)、「沖縄の珍味 豆腐ヨウとクラッカー」(600円)などを用意する

 常連客という落合俊一さんは「早い時間から飲めて、1人でも入りやすいお気に入りの店。さまざまな日本酒を飲めるのが楽しい。週2回のペースで通っている」と話す。

 「日本酒は季節ごとに入れ替える予定。自分の好みに合った銘柄を見つけてほしい。お客さんとの交流も楽しみにしているので、気軽に話しかけて」と春山さん。「将来的には、浅草に2号店の出店を考えている。本来は60種以上の日本酒を置きたかったが、スペースの都合でかなわなかった。2号店ではより充実したラインアップを実現させたい」と話す。

 営業時間は12時~24時。木曜定休。

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