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西大井のニコン新本社に「ニコンミュージアム」移転 「伝統と革新」テーマに

ニコンミュージアム「インダストリーゾーン」

ニコンミュージアム「インダストリーゾーン」

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 「ニコンミュージアム」が10月12日、「ニコン本社/イノベーションセンター」(品川区西大井1)1階にリニューアルオープンする。

ニコンミュージアム「コンシューマーゾーン」

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 ニコンは1917(大正6)年創業の光学機器メーカー。同ミュージアムは2015(平成26)年、創立100周年に向けた一事業として品川インターシティC棟(港区港南2)にオープンした。今年7月の本社移転に伴い、新築したニコン本社/イノベーションセンター1階に同ミュージアムを移転・リニューアルした。

 新ミュージアムのコンセプトテーマは「『伝統と革新』の歴史をエピソードとともに」。社長の徳成旨亮さんは「当社は伝統を大切にする一方で、世の中にないものを生み出す革新性を持っている。この両面を体験していただけるよう、プロダクトをただ並べるのではなく、開発に至った思いやプロジェクトに携わった人々にフォーカスするような展示を意識した」と話す。

 資料の展示数は約1300点、展示面積は約670平方メートル。館内は、「エントランス」、「インダストリー(B to B事業)」、「コンシューマー(B to C事業)」、「シアター」の4ゾーンで構成する。

 コンシューマーゾーンでは、同社が開発した歴代のカメラやレンズ、双眼鏡などを展示する。歴代のカメラを年代順に並べたウォールケースは、旧ミュージアムで15メートルだったものを27メートルに拡大し、美術館のような展示に仕上げた。新たな試みとして、一部展示品のキャプションにQRコードを添える。QRコードをスマートフォンで読み込むと、展示品の歴史を紹介するインスタグラムの投稿が表示される。同館館長の中島良允さんは「開発の背景や人々を紹介することで、当社を少しでも身近に感じていただけたら。今後、デジタルコンテンツをさらに拡充させていく予定」と話す。

 インダストリーゾーンでは、ニコンの製品や技術を紹介しつつ、顕微鏡や天体望遠鏡、半導体・FPD露光装置、測定機などを展示。天体望遠鏡をのぞき込んだり、測定器を使ったりなど、体験型の展示も用意する。シアターゾーンには大型スクリーンを設置し、企画展など各種イベントを開く予定。エントランスゾーンでは、光学ガラスの展示ほか、ミュージアムショップを併設する。

 ミュージアムショップでは、キャンバストートバッグ(1,500円)、Tシャツ(3,500円)、アクリルキーホルダー(500円)、カメラストラップ(3,300円)、「ニコンひと口ようかん」(5個=1,400円、10個=2,800円)などのオリジナルグッズを販売する。

 「世界中のカメラファンの来場はもちろん、地域の皆さまにとっても開けた場所でありたい」と徳成さん。「子どもたちに向けては、見えない小さいものを顕微鏡で見る、あるいは無限の宇宙を望遠鏡で見るといったような、『科学する心』をこのミュージアムから発信していきたい」とほほ笑む。

 開館時間は10時~17時30分。月曜・日曜・祝日休館。入館無料。

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