東京商工会議所品川支部(品川区西品川1)が1月23日、冊子「品川の歩き方」の無料配布を始めた。制作は「地球の歩き方」(品川区西五反田2)、協力は「しながわ観光協会」(品川区大井1)。
戸越銀座商店街を描いた表紙。「地球の歩き方」のイラストレーターが手がけた
「品川の歩き方」は、品川支部設立50周年を盛り上げ、街歩きや水辺観光を推進する目的で企画した。荏原、大井、大崎、八潮、品川地区のグルメや観光名所を13件掲載する。サイズは市販本と同じA5変形判で、中とじ8ページオールカラー、発行部数は7000部。配布場所は、同支部窓口と掲載店。同支部のホームページでは、デジタルブックで閲覧できるようにした。
発行の経緯について、同支部の荒井隆一郎さんは「『地球の歩き方』は旅行のたびに購入して愛読するほど好きで、国内地域版の発行も知っていた。数年前に同書の事業が学研グループ入りし、同社とは以前から関わりがあったため、品川の魅力を発信する企画を共同でできないかと相談した」と話す。「当初は、支部設立50周年記念祝賀会で配布する記念誌の一部として製作する予定だったが、せっかくなら記念誌ではなく、区内外の方に届く形で発行してみてはという提案があった」とも。
冊子では、日本茶と菓子を提供する「Chazakka」(品川区戸越1)、五反田JPビルディング(品川区西五反田8)1階のフードコート「五反田食堂」、大黒天を祭る「品川神社」(品川区北品川3)など、品川区の名所を巡るモデルコースやグルメ、土産情報などを紹介する。戸越銀座商店街を描いた表紙は、「地球の歩き方」のイラストレーターが担当した。
同支部は50周年記念企画として、「しながわデジタルスタンプラリー」を3月10日まで開催する。チェックポイントは、品川区内の観光名所や商店街、関連施設50カ所。スタンプラリーの参加者は開始から約1週間で1200人を超え、すでに数十人が全てのチェックポイントを回り終えたという。「しながわスタンプラリーでも、『品川の歩き方』を片手に街を歩いてもらえたら」と荒井さん。
今後の展開について、荒井さんは「役所の出張所や各駅の改札付近に置いてもらえるよう働きかけていく。いずれはページ数や掲載店舗を増やし、『品川の歩き方』を書籍化できたら」と意気込む。