
3Dフィギュア製作スタジオ「3DME(スリーディーミー) 五反田TOC店」(品川区西五反田7)が、五反田TOCビルにオープンして1カ月がたった。運営は、オンデマンドプリント事業などを手がけるイメージ・マジック(文京区)。
金券ショップ跡を改装して3Dデータを撮影するスキャナーを設置し、衣装に着替えるスペースを併設する同スタジオ。店舗面積は約14坪。
同社の新規事業の一つで、オリジナルの3D フィギュア製作サービスを提供する。新規事業企画部の柿澤優子さんは「特別なイベントから日常のワンシーンまで、オリジナルのフィギュアを作ることで思い出を残すことができる」と話す。事業の立ち上げについて、「3Dプリント事業は世界的に急速に市場が拡大してきている。プリント雑貨を手がけてきた当社の技術や知識を生かそうと、社長の発案で取り組んだ」とも。
五反田TOCビルが営業を再開した昨年9月ごろ、同社の五反田事業所を同ビル10階に開設することが決まり、その流れで同店も同じビル内へのオープンが決定したという。
3Dデータを撮影するスキャナーには97台のカメラを取り付けている。被写体はスキャナーの内側に立つと数秒で撮影が完了し、画像データをもとに3Dプリンターでフィギュアを出力する。スキャンした3Dデータを利用者が自身のスマートフォンに表示し、製作したフィギュアが到着するまでの間はARで遊ぶこともできる。
通常のフィギュア製作は原型の作成や着彩などの工程が必要だが、3Dプリントでは出力と着彩を同時に行うため、オリジナルのフィギュアでも短納期で完成するという。
料金は、身長155センチメートルの場合、24分の1サイズ(約6センチ)=1万1,950円円、15分の1サイズ(約10センチ)=1万4,700円、12分の1サイズ(約13センチ)=1万8,550円(それぞれ3Dスキャン撮影料金=4,800円を含む)。
利用者には子連れが多いが、偶然通りかかった人が利用するケースもあるという。「当初はたまたま通りかかった人の利用は想定していなかったが、一度帰宅してわざわざ着替えてから再度来店される方もいて驚いた」と柿澤さん。
「今後は、このサービスをペット事業や体験ギフトにも拡大していきたい。展示会への出店回数を増やして、たくさんの人の声を聞けたら」とも。
営業時間は10時~18時。