戸越銀座商店街にカジュアルイタリアン「若王子」(品川区戸越2、TEL 03-3782-6017)がオープンして約3カ月が過ぎた。
同店は、戸越銀座出身の若王子資和さんが「地元住民が気軽に訪れる、下町のカジュアルイタリアン」をコンセプトに開業。品川プリンスホテルで14年、フードプロデューサーとして5年間働いた後に独立を果たした。店舗面積は18坪で、席数は28席。客単価は2,500円。
メーンメニューはホテル時代の経験を生かした洋食。若王子さんの「おすすめ」は、ミートソースを赤ワインでじっくりと煮込んだ「スパゲッティ・ミートソース」(880円)、一番人気だという「若ちゃんカルボナーラ」(980円)、2日間かけてソースを熟成させた「自家製トマトソースのパスタ」(880円)、ホワイトソースを使った「ベーコンとマッシュルームのピッツァ」(1,080円)、千葉県夷隅(いすみ)郡大原の「チーズ盛り合わせ」(1,280円)。
ランチタイムは、パスタ2種、オムライス2種、ピザ1種を日替わりで用意。価格はすべて950円で、ドリンク・サラダが付く。
ドリンクメニューは、高知県馬路村の「ゆずジュース」(380円)、「ゆずスカッシュ」(420円)などのほか、ワイン、カクテル、焼酎、コーヒーなど45種類をそろえる。若王子さんは「カフェと同じように、ドリンク1杯でゆっくりしていただいても大歓迎」と話す。
若王子さんは、1986年に起きた「三井物産マニラ支店長誘拐事件」の被害者、若王子信行さんの遠い親せきに当たる。「同じ名前の人にこれまで出会ったことがない。珍しい苗字なのでこの事件のことはよく聞かれる」(若王子さん)という。
今後の展望について、若王子さんは「これまでの料理人人生の集大成だと思っている。イタリアンだからといって構えずに、気軽に立ち寄っていただけるとうれしい。そして常連さんがひっきりなしに通ってくれるような楽しい雰囲気の店にできれば」と期待を膨らませる。
営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時30分~23時。月曜定休。