ケーブルテレビ品川(品川区戸越1)は10月より、緊急地震速報サービスを開始する。
同サービスは、伝わる速度が早い地震波のP波(初期微動)と、速度は遅いが揺れを起こすS波(主要動)の2つの波の速度の差を利用し、大きな揺れ(S波)が到達する前に、その到達までの予測時間と予測震度を音声で知らせるシステム。地震が起きるまでの数十秒から数秒間で、身の安全を確保するのが目的。
地震が発生した場合は、全国約1,000個所に設置された緊急地震速報対応地震計で収集されたデータをもとに、気象庁が緊急地震速報を発報。ケーブルテレビ網を通じて専用端末に地震情報が届く。すると、この専用端末から地震の発生と品川区での予測震度、品川区までの地震到着時間(秒数)がブザー音と音声で流れ、地震到着までのカウントダウンを行う仕組み。
緊急地震速報サービスは専用端末を使用するため、テレビを見ていなくても子機を利用することで、テレビのない部屋でも速報を受信することができる。また、ケーブルテレビ網で一斉に配信するため、ケーブルテレビセンターから端末までの情報配信に遅延がないという。
緊急地震速報端末貸与料金は、親機1台、子機1台のセット料金が525円、子機1台追加につき210円。登録料は1加入あたり1,050円、加入者データ管理費は210円となる。ただし、品川ケーブルテレビの有料サービスを契約している利用者は、登録料、加入者データ管理費は無料。有料で緊急地震速報専用端末を設置してくれるオプションサービスもある。