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品川区、岩手県宮古市へ救援物資を搬送-「目黒のさんま祭り」縁で

朝10時から品川区役所職員と目黒駅前商店街振興組合のメンバーが積み込みを行った

朝10時から品川区役所職員と目黒駅前商店街振興組合のメンバーが積み込みを行った

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 品川区は3月16日、区役所第二庁舎駐車場から岩手県宮古市に向けて、救援物資を積んだトラックを出発させた。

宮古市へ出発したトラック

 毎年9月上旬に目黒駅前(品川区上大崎3)で実施されている人気イベント「目黒のさんま祭り」は、岩手県宮古漁港直送の新鮮なサンマを炭火焼きにし、無料で振る舞っている。この祭りが縁で、品川区は2002年、宮古市と災害時における相互援助協定を締結。11日に発生した東日本大震災で住民が深刻な避難生活を強いられている現状に対し、必要とされている救援物資を大型トラック2台、4トントラック5台に積載し、搬送することを決めた。

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 震災後、宮古市とは不通の状況が続いていたが、15日に国交省を通じて宮古市と連絡を取ることに成功。食糧や発電機、生活物資などのリクエストを受け、区の備蓄倉庫からすぐに調達できるものをトラックに積み込んだ。今回の便では、濱野健区長の激励の手紙を添えて運ぶ。

 主な救援物資は、アルファ化米1万3,000食、毛布2,000枚、トイレットペーパー2,000巻、乾パン1万食、粉ミルク500人分、マスク1,000枚、燃料付きの発電機10台など16品目。これに加え、さんま祭りで友好関係にある目黒駅前商店街振興組合も、子ども用の紙おむつ、ウエットティッシュ、タオルのほか、義援金として50万円を急きょ用意した。

 「目黒のさんま祭り」実行委員長の中崎政和さんは「昨年は、さんまの漁獲量が少ない中、宮古市が毎年開催している『さんま大漁祭』を中止にしてまで、『目黒のさんま祭り』に送ってくれるなど大変お世話になった。炎天下の中でも黙々とサンマを焼いてくれた皆さんのことだから、この状況でも粘り強く頑張っていらっしゃるはず。今回は急いでかき集めたが、引き続き地道な活動で支えていきたい」と力を込める。

 午前10時から、区の職員と同商店街のメンバーが積み込みを開始。12時30分に搬送式が行われた。濱野区長は「リクエストいただいた全ての物資を用意できたわけではないが、とにかくスピードを重視した。宮古市は今大変な状況だが、どうか気力を振り絞って乗り切っていただきたい」とエールを送った。

 12時40分ごろ、トラック協会品川支部が運転するトラックが出発。「気を付けて」「よろしくお願いします」などの声援と拍手とともに見送られた。

 品川区は、購入が必要なものは手配でき次第、第2弾として送る予定。

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