日本航空(品川区東品川2、以下JAL)は12月15日、JAL東京(成田)~ロンドン、パリ、ニューヨーク線のファーストクラスで1997年ビンテージシャンパンのサービスを開始する。
同社は、「幻のシャンパン」と呼ばれる希少なシャンパンを生産する仏・サロン社と契約を締結。機内でサロン社のシャンパンを用意する世界唯一の航空会社となった。特に1997年ビンテージシャンパンは2008年4月からの世界市場への出荷が予定されているため、2008年3月までは同社機内でのみ味わえる。
サロン社は1911年にフランス・シャンパーニュ地方に設立されたシャンパンメーカーで、原料のぶどうが不作だった年には生産を見合わせ、当たり年にのみ最上質のシャルドネの一番搾り果汁だけを使用して、ただ一種類のシャンパンを作るという「こだわり」で知られる。特別な製法により飲みごろに至るまで10年近くの熟成期間を要すため、年間の生産量は5~6万本程度に限定されている。
過去サロン社は、ミレニアム記念として3カ月限定でブリティッシュ・エアウェイズのコンコルドの機内で提供していたことがあるが、常備搭載されたのはJALが初めて。
JAL広報部は「ファーストクラスのコンセプトは、すべてにおいて最上級のおもてなしを提供するということ。その中でも飲み物に関しては、サロン社との契約もその戦略のひとつで、シャンパンに限らずワインや大吟醸酒などもそろえている。最上級のおもてなしを、ファーストクラスを利用するすべての方に味わってもらいたい」と話している。