白金高輪の四の橋白金商店街近くに3月16日、多目的スペース「ホトリ」(港区白金1)がオープンした。
白金1丁目は、もともとねじなどの製造・加工を行う町工場の密集地帯。工場が相次いで廃業したことで空き物件が点在している。同スペースの運営の中心で、イラストレーターとして活動する片岡徹弥さんは「白金と聞いて自分たちが持つイメージと1丁目近辺の下町風の家々や町工場とのギャップが面白いと思った。若い人たちが活動しているイメージがあまりないので、何か不思議なことをやっているぞ、と注目してもらえれば」と話す。
片岡さんと、冊子「TRASH MAGAZINE」を発行する加瀬透さんが企画し、16日より初展示となる「とぶたましい」を開催。ツイッターやタンブラーなどウェブ上で出会った人に声を掛けた結果、写真やイラストなど、さまざまな分野で活動する20代の16人が集まった。
同展示の魅力について、加瀬さんは「みんなそれぞれ活動しているフィールドがバラバラ。けれども、雰囲気や価値観など実は似ている部分もある。作品を通じて、そうした微(かす)かなつながりを垣間見てほしい」と話す。
片岡さんは「湖の畔(ほとり)には、人や動物たちがそれぞれの目的を持って集まるイメージがある。『ホトリ』が多くの人にとって、新しい制作、交流の場になれば」と話す。今後について、「展示だけでなく、ライブやワークショップなど、さまざまなイベントを行っていきたい」とも。
展示開催日は3月16日~18日、24日、25日。開催時間は12時~20時(16日のみ14時)。