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旗の台「スペイン食堂 石井」が5周年-記念フェアに延べ100人、復興支援も

オーナーシェフの石井浩さんと、妻の紀子さん

オーナーシェフの石井浩さんと、妻の紀子さん

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 旗の台にある「スペイン食堂 石井」(品川区旗の台2、TEL 03-3784-7336)が5月20日、営業5周年を迎えた。

壁には、被災地での活動の様子を掲出する。「募金をしてくれた人に、報告の意味も込めて」(浩さん)

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 石井浩さん、紀子さんの夫妻で営む同店。シェフの浩さんは、フレンチの料理人としてホテルパシフィック東京(品川)に7年間勤務。その後、「ブエルト デ パロス」(銀座)など、都内のスペインレストランで働き、2007年に同店を構えた。

 「先輩に誘われて勤務することになったレストランが、スペイン料理の店だった。そこで、さまざまな地方料理を持ち、多彩な食材を使うスペイン料理に魅了された」と浩さん。「うちはかしこまったレストランじゃない。店の名前に『食堂』と入れたのは、気軽な気持ちでスペイン料理を楽しんでほしいから」とも。

 5周年の記念フェアとして、11日~13日は立ち飲みの「バル」スタイルで営業。3日間で延べ約100人が訪れ、最終日には常連客のミュージシャン、ヨースケ@HOMEさんが即興でライブを行った。

 通常メニューは「イベリコ豚のチョリソ」(1,000円)、「スペインオムレツ」(500円)、「小エビのニンニクオリーブ炒め」(800円)、「牛ハチノスの煮込みアストリア風」(600円)、「イベリコ豚セクレトの鉄板焼き」(1,600円)など。そのほか、週替わりメニューを提供する。

 ドリンクは、スペインのスパークリングワイン「カバ」、赤ワインのコーラ割り「カリモチョ」(以上600円)、「サングリア」(グラス500円)、ソフトドリンク(300円~)などを用意する。

 浩さんは福島県出身。昨年の東日本大震災後、店に募金箱を設置している。被災地での炊き出しも3度行い、パエリアなどを振る舞った。「これからの支援活動は、炊き出しなどの無償奉仕ではなく、イベントとして成功させることが重要だと思っている。長期的に被災地に関わるために、お金のやりとりが必要。もらう金額以上の付加価値を付けることが支援になるし、イベントを行えば、家に引きこもりがちな高齢者を外出させる機会にもなる」(浩さん)。

 店の今後については「この場所で営業を始めて5年たつので、そろそろまわりの店と連携して何かができたら。一緒に旗の台を盛り上げていきたい」と話す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=18時~23時(火曜はディナーのみ)。月曜定休。

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