品川浦・天王洲地区運河ルネッサンス協議会(品川区東品川2)は12月5日、目黒川水門(品川区東品川2)に施す図柄を発表した。
同企画は「運河ルネッサンス」の一環として、同協議会と東京都港湾局(新宿区)が連携して実施された。図柄は8月1日~31日に募集を行い16作品が集まった。地域住民の提案を取り入れた水門の塗り替えは都内では初めての試み。
運河ルネッサンス協議会は、運河の活用方法やイベント、運河上に設置したい施設などについて話し合う目的で、地域の町会、商店会、企業、民間事業者、NPOなどにより結成。現在、品川浦・天王洲地区のほかに、朝潮地区、芝浦地区、勝島・浜川・鮫洲地区の合計4地区を運河ルネッサンスの推進地区に指定している。
集まった16作品の年齢層は5歳~70歳と幅広く、審査の結果、佐々木恭子さんの「しながわ鯨」と加藤木まいかさんの「海の友だち」の2作品が選ばれた。
同選定会は「しながわ鯨」について「江戸時代、品川に鯨が入り込み、これを漁師達が捕らえたことが評判となり、時の将軍が見に来たとの由来がある。鯨は目黒川水門の図柄にふさわしく、デザインとしての完成度も高い」とコメント。「海のともだち」については「この絵は大変かわいらしく、泡も周囲の海も大事な要素となって、作品全体が一つに調和している」と、それぞれ選定理由を話す。
対象となる水門は1972年(昭和47年)竣工で、壁面は12.6×8.1メートル(2面)。水門扉の完成は2008年3月末を予定。