JR品川駅の港南口と高輪口を結ぶ東西自由通路で2月4日から岡山市のPR広告が上映され、通行人の注目を集めている。
今回のCM上映は、「岡山『えーとこ・ぜんぶ』届けよう事業」の一環。特設サイトを設け、岡山市の魅力を全国に向けて発信するのが狙い。1月29日には、架空の記者会見で鬼の角を生やした高谷市長が「この度、岡山市は『桃太郎市』に改名します」と宣言。実は鬼に操られていたという設定で、その斬新なPR手法がネットユーザーの間で話題となった。
岡山市広報担当の中山静秋さんは「首都圏でのPRを強化するのが狙い。品川駅は新幹線停車駅でもあり、多くの人に見てもらえると思った」と話す。「音が流れないので、映像のインパクトを重視した」とも。
CMは品川駅コンコースに設置された44基の大型液晶ディスプレーで上映。約3分に1回のペースで流れ、1回15秒程度。ピンク地にキャッチフレーズである「伝説の岡山市」が表示され、ニューヨークの川を流れる桃の映像が流れる。最後は私立探偵役に扮(ふん)した俳優の甲本雅裕さんが登場し、同サイトへのアクセスを促す。
5日夜、帰宅ラッシュの時間帯で通路を行き交う人々の中にはCMを興味深く眺める人が見られた。通勤で品川駅コンコースを毎日歩いているという20代の女性は「インパクトがあり過ぎる。改名騒動で話題になったので、ついつい見てしまう」とほほ笑む。
上映時間は5時~24時。今月10日まで。