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「なぜここに住むのか」-北品川で震災後の「土地」をテーマにした演劇

「ニューオーダー」上演中の様子

「ニューオーダー」上演中の様子

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 北品川本通り商店会のフリースペース「楽間」(品川区北品川1、TEL 03-5463-1297)で4月25日、演劇カンパニー「かもめマシーン」の新作公演「ニューオーダー」が始まる。

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 同カンパニーは2007年より東京都を中心に活動を開始。名称はチェーホフの「かもめ」とハイナー・ミュラーの「ハムレットマシーン」に由来する。

 2011年には福島県双葉郡広野町で路上劇「ゴドーを待ちながら」を上演し、The Wall Street Journalやイタリア・ローマ演劇博物館の展覧会でも取り上げられた。本作品は北九州上演に続く2回目。

 今回のテーマは、東日本大震災後の「土地」。代表の萩原雄太さんは「2011年の3月下旬にも『土地』を描いた作品を上演したが、それを書いたのは震災前。3年たち、今だったらどういう風に土地を扱った作品が書けるだろうかと思った。以前よりも土地と人との関わりを具体的に表現した作品に仕上がった」と話す。

 作品は震災後に東京を離れた人がいる中、「東京を離れる選択ができなかった」という萩原さん自身の体験をもとに創作。「震災後もなぜ東京に住むのか」「『安全』といわれる場所に頼れる親戚や友達がいない」「どれくらい危険だったらその街を離れるのか」などの葛藤が込められているという。

 「土地と歴史は切り離せない関係。歴史ある場所で公演したいと思っていたので、かつて宿場町として栄えた北品川の楽間が適していると思った」と萩原さん。「作品を通じて、土地との関わりを考えるきっかけになれればうれしい」とも。

 公演は今月29日まで。上演時間は日によって異なる。入場料は2,000円(前売り1,800円)。チケット予約はサイトで受け付ける。

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