戸越公園駅近くの宮前商店街に、米穀専門店「お米や」（品川区戸越4、TEL 03-6421-6908）がオープンして約3カ月がたった。店舗面積は5坪。経営はブランド開発やウェブデザイン制作を手掛けるOWAN（同）。

「お米や」の外観

　同社が経営する飲食店は、戸越商店街のカフェ「PEDRA BRANCA（ペドラブランカ）や、宮前商店街のコーヒー専門店「MR.COFFEE（ミスターコーヒー）」に次ぐ3店舗目。

　社長の大塚崇雄（あつお）さんは、オープンの経緯について「前店オーナーから譲り受けて開いたミスターコーヒーがきっかけで商店街とのつながりができた。当社と商店街、品川区が協力して開業に至った」と話す。

　出店場所は「水村青果」跡地。同店を畳むタイミングで店主から声を掛けられ、当初は青果店を継ぐことを検討していたが、新潟県の南魚沼産コシヒカリ農家で従兄弟の覺張（がくはり）雄介さんとタッグを組んで、おにぎりと米を販売する業態に決めたという。

　コンセプトは「毎日をむすぶ」。「いろいろな世代や親子、新潟と品川という地域同士をお米を通して結び付けたい」と大塚さん。

　取り扱うおにぎりや米には「南魚沼産 特別栽培米コシヒカリ」を使う。店長の山口真央さんは「市販のコシヒカリは品種改良やブレンド米が一般的。当店では従来品種のみを使っているので、その香りや甘みを味わってほしい」と話す。

　メニューは「しお」（140円）のほか、「しゃけ」「おかか」「かつおこんぶ」「大葉みそ」「ショウガひじき」（以上180円）のほか、「たき込みごはん」（1パック＝380円、ハーフ＝200円）などを用意する。毎日店舗で精米した米（1キロ＝1,300円、5キロ＝5,600円、10キロ＝9,800円）や、無添加・オーガニック調味料の販売も。想定客単価は750円。

　オープン後の反応について「お子さんが食べたがったことがきっかけでおにぎりを購入するお母さんが多い。朝はビジネスパーソンが立ち寄ってくれる」と山口さん。今後の展望について、「おいしいもの、いいものにこだわっている。その素晴らしさを広めたい」とほほ笑む。

　営業時間は平日＝8時～15時、土曜＝9時30分～17時。日曜定休。