飛行船で首都圏を遊覧飛行-今秋にも日本飛行船がフライト開始へ

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 国内唯一の飛行船運航会社、日本飛行船(品川区西五反田8)は、今秋にも飛行船による遊覧飛行をスタートさせる。同社は5月31日、国土交通省の航空運送事業許可を取得。6月29日には、運航管理施設の検査に合格している。

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 遊覧飛行に使用する機材は、世界に3隻しかない「ツェッペリンNT号」。ドイツから輸入した最新型で、現存する中では世界最大の全長75メートル。通常、飛行船は地上300メートル以上の上空を巡航時速70キロほどで飛行する。最高時速は125キロだが、自転車並みの低速やホバリング(空中停止)も可能だという。さらに、人家やビルのない場所であれば、地上150メートルの低空飛行も楽しめる。同機は、パイロット2人を含め14人乗りだが、より安全に運航するため、遊覧の乗客は8人までの予定。

 当面は、埼玉・桶川運航基地から首都圏を遊覧する見込み。所要時間は、通常の風であれば新宿まで片道約50分、銀座までは約60分。料金は、1回のフライトにつき1人8万~12万円の料金設定で調整中。夜間フライトも計画している。現在、船体側面に大きな文字で「FLY WITH ME!」と描くなどの化粧直しも行っている。

 同社では、2002年の設立当時から飛行船による遊覧飛行を視野に入れてきた。担当者は「1929年(昭和4年)に日本に飛来したドイツの飛行船、ツェッペリン伯号のように、世界一周旅行のできる飛行客船を復活させるのが目標」と抱負を語る。

 また、同社は観光遊覧飛行とともに災害復興支援にも力を入れており、今年4月には「能登半島地震飛行船災害復旧チーム」に参加した。4月18日より3日間、同「ツェッペリンNT号」で、詳細な被害状況の把握が困難な状態となっていた山間部、海岸部を中心に調査飛行。飛行船の長時間連続飛行、低騒音、安定した空中停止という特性を生かし、より詳細な空中写真の撮影と専門家による目視調査を行った。飛行船は今後、電波障害考査などさまざまな分野での活躍も期待されている。

日本飛行船

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