西大井駅近くの個人宅軒先に11月3日、毎年恒例の期間限定焼き芋店「pukupuku(プクプク)」(品川区西大井2)がオープンした。
店長の須藤武志さんは西大井出身。普段は羊飼いとして活動し、山にDIYで家を作って生活を送っている。毎年12月から翌3月にかけて、5年前から実家のガレージスペースに自家製石焼き窯を設置し、期間限定の焼き芋店を開いている。サツマイモの収穫時期の影響で、今年は例年よりオープンを1カ月前倒しした。
メニューは「超蜜焼き芋」(1本500円、密閉パック・冷凍品は520円)。須藤さんは「芋を割ると蜜が染み出してくる。詳細は企業秘密だが、サツマイモの焼き方にこだわり、デンプンが糖に変わる温度帯を研究した。糖度計で測ったところ、最大糖度は80%にもなった」と話す。希望者には須藤さんが自宅の軒先で捕まえたヘビで作った「アオダイショウ酒」、「ヤマカガシ酒」、「マムシ酒」の試飲も。
「砂糖や蜂蜜を絡めているのかと聞かれることもあるが、添加物は一切使っていない自然の甘さ」と須藤さん。「地域の人に『あの店何だろう』と面白がってもらい、街を活気づけていきたい。熟成したサツマイモは、これから甘さのピークを向かえるのでぜひ一度食べてみてほしい」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~20時。火曜~木曜定休。冷凍品の販売は随時行う。