東海大学高輪キャンパス近くに4月13日、シェアオフィス「つなぐラボ高輪」(港区高輪1)がオープンした。運営はリノベーション事業などを手掛けるLCフィールドパートナーズ(千代田区、TEL 03-5282-5092)。
シェアハウスとして使われていた築40年以上の木造物件をリノベーション。親しみやすく温かい空間を作るため、内装は木材をむき出しにしている。建物の強度を上げるため柱の間に取り付ける「ブレス」と呼ばれる筋交いの素材選びや設計は、東京理科大学の高橋治研究室に施工協力を依頼したという。
1階はコワーキングスペースと会議室、オフィス利用も可能な個室を用意。2階は住みながら働くSOHOスタイルで使えるよう、シェアハウスとして運営する。コワーキングスペース部分の席数は17席建物の床面積は約25坪。
コンセプトは「新しいアイディアの創出×サポート支援をつなぐスペース」。同社営業課の平田浩一さんは「企業やフリーランス同士はもちろん、地域ともつながりが生まれるきっかけになる場をつくりたい。当社として初の試みのため、活用方法については模索中。グループ会社では投資事業を行っているので、事業支援もできるのではないか」と話す。
利用プランは3パターンを用意。2階のシェアハウスの個室と1階のコワーキングスペースを使えるプランは月額10万円、1階を固定席で使えるプランは同4万5,000円、1階をフリーアドレス席で使うプランは同3万5,000円(いずれも共益費込み、入会金は2万)。オフィスとして、複数の席をまとめて貸し出すことも可能だという。
「スタートアップや海外出身の方など、さまざまな方面から問い合わせが来ている」と平田さん。「物件自体も当社が所有しているので、利用者と近い距離で運営ができると考えている。少し奥まった隠れ家のような場所にあるが、その分、利用者同士の距離が近いアットホームな空間にしていければ」と話す。