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五反田のベンチャー6社が「五反田バレー」設立 ツイッターでは「バレーボール?」の声も

五反田バレー理事企業6社の代表と品川区長濱野健さん(左から3人目)

五反田バレー理事企業6社の代表と品川区長濱野健さん(左から3人目)

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 東五反田エリアのイベントスペース「DEJIMA(デジマ)」(品川区東五反田2)で7月25日、一般社団法人「五反田バレー」の設立発表会が行われた。

品川区長・濱野健さん(左)と五反田バレー代表理事・黒佐英司さんによる調印式の様子

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 五反田を本拠地とするベンチャー企業と品川区が協定を結び、スタートアップコミュニティーの発展を目指す同組織。理事企業は五反田に本社を構えるマツリカ(東五反田5)、freee(西五反田2)、よりそう(同)、ココナラ(西五反田8)、セーフィー(西五反田1)、トレタ(西五反田7)の6社。

 設立の経緯について、同組織の代表理事を務めるマツリカCEOの黒佐英司さんは「五反田は近年スタートアップが急増しているエリア。企業や行政間で連携し、ベンチャー企業やスタートアップの集積地として認知されることで、街全体を活性化できるのではと考えた」と話す。

 五反田は渋谷や六本木に比べて賃料が安く、東海道新幹線が発着する品川駅や羽田空港に近い。周囲には飲食店が多く、住みやすい街であるため、スタートアップとの相性がよいという。

 当日は2部で構成。第1部は各社代表者と濱野健品川区長が参加し、協定調印式を行った。濱野区長は「『品川区の五反田』ではなく、『日本の五反田』と呼ばれるように支援していきたい。どんな支援が必要なのか、企業のみなさまから意見を聞かせてほしい」と積極的な姿勢を見せる。

 第2部では品川経済新聞の宮脇淳編集長がモデレーターを務め、6社代表によるパネルディスカッションを行った。イベントには五反田バレーへの参加を検討する企業約20社が参加し、各社が交流を深めた。

 黒佐さんは「団体を大きくして、『スタートアップといえば五反田バレー』と言われるようになりたい。大阪の西中島にある『にしなかバレー』は、100人を超えるイベントを定期的に開催している。同じような動きができるように、企業、行政、地域の垣根を超えた連携をしていきたい。『にしなかバレー』との提携も視野に入れている」と意気込む。

 設立発表会の模様はNHKやフジテレビのニュース番組で取り上げられ、ツイッターのおすすめトレンドにも「五反田バレー」が登場。「そもそも五反田は谷なの?」「バレーボール感がすごい」「五反田バレーってなんか下町ボブスレーみたいな語感だ」といった声のほか、「五反田バレーでリベロやってます」など、ノリのよいツッコミツイートも見られた。

 品経の宮脇編集長は「これだけ話題になったのは、6社合同の広報・PRによるチーム力のたまもの。ネーミングがダサいといった声は確かにそう思うが、五反田にスタイリッシュさはいらない。かつてベンチャーだったソニーが成長を遂げたこの街から、日本を代表するような企業が生まれてほしい」とエールを送る。

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