東京シティ競馬(大井競馬場、品川区勝島2)で8月28日、地方競馬騎手・的場文男さんの地方競馬通算最多勝利数を記念した祝賀会「的場DAY」が開かれた。
的場騎手は1956(昭和31)年生まれ、福岡県出身の61歳。17歳でデビューし、大井競馬場所属の騎手としてキャリアを重ね、2012年からは東京都騎手会に所属している。「大井の帝王」の愛称で知られ、試合中に激しく体を揺らす騎乗スタイルには「的場ダンス」の呼び名が付いた。今月12日に出場したレースで通算勝利数が7152勝に到達。地方競馬の通算最多勝利記録を17年ぶりに更新した。
同イベントでは品川区長らによる表彰式のほか、最終レース終了後には抽選で選ばれたファン230人との記念撮影が行われた。多くのファンを前に「感謝の気持ちでいっぱい」と話す的場騎手に、来場者からの祝賀メッセージが寄せられたフラッグが手渡された。
当日の来場者数は、前日の4244人を大きく上回る1万1201人。競馬場内は、的場選手の勝負服にちなんだ「的場カラー」の赤色と5つ星で装飾され、先着7152人に配布された記念Tシャツを着用した人々でにぎわった。船橋から親子で駆け付けたという会社員の鈴木雅之さんは「的場騎手は最後まで一生懸命なところが魅力。これからも応援し続けたい」とうれしそうな表情を見せた。
同競馬場では、各種の祝賀プログラムを実施中。記念デザインの勝馬投票券「的バ券」を販売するほか、場内L-WING1階特設会場では、的場選手のゼッケンなどを展示する「的場メモリアル展」を開催している。いずれも8月30日まで。