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大崎で「ビルの谷間のたくあん祭」初開催へ 全国から「ご当地たくあん」が集結

沢庵和尚が創建した東海寺(写真提供:品川区立品川歴史館)

沢庵和尚が創建した東海寺(写真提供:品川区立品川歴史館)

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 大崎駅南改札口前で9月28日、「ビルの谷間のたくあん祭~お新香の逆襲~」(品川区大崎1、TEL 03-6737-9343)が開かれる。主催は大崎西口商店会、しながわ観光協会(以上品川区)、東京観光財団(新宿区)。

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 たくあんを広く楽しみ、より知識を深めてもらうために企画した同イベント。開催は今回が初めて。日本全国から集めた、たくあんの試食販売を行う。

 開催の経緯について、イベント事務局担当者は「北品川にある東海寺は、たくあんを考案したと言われる沢庵和尚が創建した。品川はビルが立ち並び近代的なイメージがあるが、実は歴史ある日本食の発祥の地だということを広く知ってもらえたら」と話す。

 イベント当日は、地元の生産者によって作られた全国各地のたくあんやお新香が並ぶ。沢庵和尚の故郷である、兵庫県豊岡市の「沢庵寺のたくあん漬け」や秋田の「山内いぶりがっこ」、山形の「かみのやま温泉沢庵漬け」、東京の「かくや漬け」、石川の「三年沢庵」、愛知の「渥美沢庵一丁漬」、三重の「伊勢たくあん」、和歌山の「紀州たくあん」など。そのほか、品川区の地ビール「品川縣ビール」の販売も行う。

 同所では、旬の野菜や果物の販売を行う駅前マルシェ「おおさき二十四節気祭」を同時開催する。ゲートシティ大崎ホールでは、「たくあんシンポジウム」を開き、たくあんと和食文化の歴史についての講演やディスカッションを予定している。

 イベント事務局担当者は「今回のイベントをきっかけに、日本食の素晴らしさを再認識してもらえれば。旧東海道と再開発地域をつなぎ、品川を代表するイベントになれればうれしい」と話す。「私は東北出身なので、いぶりがっこをお薦めしたい」とも。

 大崎西口商店会新規事業室「たくあん会」代表の綱嶋信一さんは「地方で作られた食品を買ってもらうことで、生産者の支援にもつなげたい。人形町の漬物市『べったら市』と並ぶような大きなイベントにして、たくあんという食文化を品川から強く発信していければ。ぜひ気軽に訪れてほしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は11時~19時。シンポジウムは13時~16時。

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