武蔵小山のアトリエ「OTAブックアート」(品川区小山2、TEL 03-6426-1472)は10月28日、ブックアートについて学ぶ「OTAブックラボ」をスタートする。
同アトリエは2018年4月、本の形式を取ったアート作品「ブックアート」の研究と実践の場としてオープンした。かがり縫いができる木製機械やプレス機、裁断機など、製本に必要な設備をそろえ、ブックアートに関するワークショップを行う。店舗面積は約16坪。
主宰の太田泰友さんは、ブックアート分野でドイツの最高学位マイスターシューラー号を日本人で初めて取得したブック・アーティスト。太田さんは「武蔵小山を初めて訪れたときこの地域の雰囲気が気に入り、出店を決めた。歴史ある街でありながら、いろんな人が集まって新しいことを始めている街だと思う。その中で、まだ日本ではメジャーではないブックアートを広く知ってもらうために、ブックラボの立ち上げを決意した」と話す。
「OTAブックラボ」は、より学術的にブックアートの見識を深めるためのラボ。2018年10月から2019年9月までの1年間を第0期として活動する。アトリエでの作業や、太田さんによるレクチャー、メンバー同士のラボミーティングなどを行いながら、最終的に一つの作品を作り上げる。会費は月額2,000円。
会員との交流を目的としたクラウドファンディングでは、ワークショップの参加チケットや、オリジナルノートブックなどのリターンを用意したプロジェクトを実施する。
「日本ではブックアートの知名度が浅く、まだほとんど知られていない。国内ではきちんとブックアートを学べる場所が少なく、これから作品を作りたい人や、すでに作品を作っている人たちがしっかりと学べる場所になれば」と太田さん。「最初はあまり人数が集まらないかと思っていたが、作品作りに関心の高い人が意欲的に集まってきてくれている。世界にブックアートを発信する拠点として、武蔵小山で今後も活動を続けていくつもり」と笑顔を見せる。
アトリエ使用は要問い合わせ。ブックラボへの申し込みは公式サイトで受け付けている。