サンリオのキャラクター「シナモロール」のぬいぐるみが11月1日、品川区のふるさと納税・お礼の品に追加され、これまで約80人の申し込みがあったことが明らかになった。品川区役所は「ほかのお礼の品と比べると、異例の数字」とコメントしている。
2017年2月にしながわ観光大使に任命されたシナモロールは、品川区に本社を構えるサンリオ(大崎1)が開発したキャラクター。キャラクター単体としては「シナモン」の名称で広く親しまれている。同社の人気キャラクター投票企画「サンリオキャラクター大賞2018」では52万224票を獲得し、2年連続1位に輝いた。
今回のぬいぐるみは完全オリジナルの非売品。品川区を象徴するものとして、デザインに目黒川の桜としながわ水族館のイルカをあしらっている。サイズは縦=17センチ、横=27.5センチ、幅=10センチ。
区税務課税務係長の大滝貞浩さんは「しながわ観光大使に就任したシナモロールを活用して品川区をPRできないかと、文化観光課と連携して特製のぬいぐるみの制作に踏み切った。他県へのふるさと納税による、品川区納税額の減少を止める意図も込めている」と話す。
反響について「区外在住者からの申込みが多く、『品川区が好きになった』『もっとシナモンとコラボしてほしい』などのコメントが多く寄せられている」と大滝さん。「ここまで反響があるとは驚いている。シナモロールをきっかけに、もっと品川区のことを知って、好きになってもらえたらうれしい」と笑顔を見せる。