かき氷店「Tokyo ShaveIce necogoori(トーキョー シェイブアイス ネコゴオリ)」(品川区南大井6)が、大森駅東口近くのラーメン店「麦苗」の隣にオープンして2カ月がたつ。運営はラーメン店「麦苗」のおかみ。
「麦苗」は、2016年にオープン。「ミシュランガイド東京2019」ではビブグルマンに選出された。以前からおかみがかき氷を提供する日を不定期で設けてきたという。
提供理由について、おかみは「全国各地で丁寧に育てられた果物を、自分の好物であるかき氷の素材として、おいしく食べてもらいたかった」と話す。当初は趣味の一環だったが、おかみがファンであるかき氷店の店主が「麦苗」に来店したことをきっかけに、アドバイスを受けながら実店舗の開店にこぎ着けた。
おかみは「麦苗」のスタッフと兼務し、「ネコゴオリ」の厨房(ちゅうぼう)は店長のレンさんが切り盛りする。券売機で食券を購入するスタイル。店舗面積は約10坪。席数は9席。
コンセプトは「素材にこだわる手作りのかき氷」。数日かけて凍らせた純氷(じゅんぴょう)を削り、トッピングのシロップや練乳は自家製を使う。
メニューは、山形県産の秘伝豆をあん状にした「秘伝のずんだ」(1,000円)や「チョコバナナ」(1,200円)、おかみの好物である南高梅のジャムを使う「紀州南高梅ぜんかい」(1,500円)など。「ベリーレアチーズ」やマンゴーとココナツソースを組み合わせた「ハワイアン」(1,200円)など、果物の旬に合わせた季節メニューもそろえる。
そのほか、2杯目やテークアウト時に注文できるミニサイズ(500円)を用意。「デコポン」「キウイ」「ベリー」など、1杯目とは異なるフレーバーを提供する。トッピングとして別皿で提供する「黒糖タピオカ」(100円)も。
常連客は「自分のような『スイーツおじさん』もよく見かける。甘過ぎずおいしいので、昨日は2個食べた。溶けてきた頃にタピオカを追加するのがお勧め」と笑う。「かき氷を目当てに来たが、『麦苗』から漂ういい匂いに負けてしまった。結局ラーメンとビールを堪能した後に、かき氷もしっかり食べて満足」という近隣住民も。
これからの季節は、桃やメロン、ハスカップなどを使ったメニューを考案予定だという。「次に来店した際に同じ味があるとは限らない。レギュラーメニューの『秘伝のずんだ』も、時期によりあんみつ仕立てになったりトッピングが変わったりする」とレンさん。おかみは「お客さんというより友人のような感覚で、気軽に人が集まる店になればうれしい」と笑顔を見せる。
営業時間は12時~20時(土曜・日曜・祝日は11時~、夏季は延長、冬季は短縮予定)。