11月16日、JR品川駅の線路切り替え工事のため、山手線・京浜東北線が一部運休する。工事に伴う山手線の運転見合わせは、1987(昭和62)年のJR東日本発足以来、初めて。
同駅では、駅改良および高輪ゲートウェイ駅開業に向けた工事を2011(平成23)年から進めている。今回の運休は、山手線と京浜東北線(大宮方面)の線路切り替え工事に伴うもの。工事期間は、15日の終電後から17日の初電まで。悪天候などやむを得ない事情によって実施できない場合、12月13日~15日に延期する。
山手線は、初電から16時まで東京駅経由の大崎駅~上野駅間を運休。新宿駅経由の大崎駅~上野駅間で折り返し運転する。運転本数は、通常の約7割に抑える。
京浜東北線は、品川駅~田町駅間を終日運休する。田町駅~東十条間駅は15時~15時20分ごろまで運転を見合わせ、大船・大宮方面にそれぞれ折り返し運転する。大船方面の運転本数は、品川駅~蒲田駅間のみ通常の約8割を予定。大宮方面の運転本数は、初電から16時までは通常(快速運転は中止)、16時から終電までは田町駅と東十条駅からそれぞれ折り返し、田町駅~東十条駅間の運転本数は通常の約5割を予定する。
運休に伴い一部路線を増発する。対象は上野東京ラインの品川駅~上野駅間、埼京線の大崎駅(新木場)~赤羽駅間、りんかい線の東京テレポート駅~大崎駅間(以上4時30分~6時)、新木場駅~赤羽駅間(10時~16時)。さらに、東京メトロ、都営地下鉄、東京臨海高速鉄道りんかい線、東急線、京急線で振替輸送が行われる。
運休区間を利用せずに公共交通機関で移動する場合、品川駅~大崎駅間は、大井町駅を経由して京浜東北線とりんかい線を乗り換える方法がある。品川駅~田町駅間は、泉岳寺駅を経由して京急本線と都営浅草線を乗り換えると、田町駅から140メートルほどの距離にある三田駅を利用できる。路線バスは、品川駅港南口と田町駅東口を結ぶ路線として、都営バス「田92」「田99」や港区コミュニティバス「ちぃばす」の「芝浦港南ルート」がある(いずれも品川経済新聞調べ)。
同社広報担当者は「当日は皆さまにご迷惑をお掛けしてしまうが、新駅開業に向けてご理解いただければ」と話す。SNS上では、当日に近隣で開催されるイベントの主催者やファンが会場に向かう際の注意を呼び掛ける投稿が見られる。
同社では、今回の運休や列車時刻に関する専用電話窓口(050-2016-1620)を設置。受付期間は、11月11日~14日=9時~18時、15日=9時~翌1時、16日=4時~翌1時、17日=4時~7時。
工事後は、現在の山手線4番ホームが新たに京浜東北線・大宮行きのホームになるほか、3番ホームは使用を停止する。高輪ゲートウェイ駅は2020年春に開業予定。