カフェ「COVE COFFEE ROASTERS(コーヴコーヒーロースターズ)」(品川区中延5、TEL 03-6339-7122)が荏原町駅近くにオープンして1カ月がたった。
スペシャルティコーヒー豆を使ったドリップコーヒーとキャラメルバナナマフィン
店主は、カフェ併設のベーカリーやコーヒー専門店で4年間修業した山本佳さん。2018(平成30)年9月から親戚が持つ車庫を改装し、コーヒー豆の焙煎(ばいせん)・販売をしてきた。同店では、姉の裕美さんと一緒に店を切り盛りする。
場所は「エブリデーコーヒー」跡。佳さんは「エブリデーコーヒー」によく通っていたという。出店の経緯について「当時の常連客に喜んでもらおうと思い、同じ場所でカフェを始めた」と話す。店は居抜きで改装。白色と温かみのある木目を基調とし、ガラス張りの入り口で開放感を演出した。店舗面積は5坪、席数はテーブル6席、店外に4人掛けベンチ1脚。
コーヒーはスペシャルティコーヒー豆を厳選し、産地の味を引き出すように自家焙煎して提供する。メニューは、浅いりから深いりまで6種類の中から選べるドリップコーヒー(470円)やカフェラテ(520円)、マキアート(500円)、エスプレッソ(300円~)など。コーヒー豆の販売も行う。
そのほか、茶せんで立てて作る「抹茶ラテ」や「ほうじ茶ラテ」、オーストラリア産の「ブラナチャイ」、自家製あんこを使った数量限定の「あずきミルク」(以上500円)、「有機りんごジュース」(400円)などのドリンクメニューも。
スイーツはコーヒーに合う、無添加の手作り菓子を用意する。メニューは、てん菜糖を使ったつぶしあんと白あんを合わせた「あんバタートースト」やホウレンソウやシメジ、ベーコンなどを使った「キッシュ」、シナモンやショウガを生地に練り込んだ「キャロットケーキ」(以上400円)、「黒糖とくるみのスコーン」(280円)、「キャラメルバナナマフィン」(330円)など。
火曜・水曜は業態を変え、裕美さんが菓子店「菓子 埜の野(ののの)」を営業。メニューは、つぶしあんやきなこ砂糖、みたらしなど5種類のお団子(130円~)や国産天草で作る寒天と本わらび餅などを合わせた「クリームあんみつ」(650円)、「黒糖わらびもち」(400円)など。ドリップコーヒーを除いた「コーヴコーヒーロースターズ」のドリンクのほか、アメリカーノ(470円)、緑茶、黒豆茶(以上400円)なども提供する。客単価は800円。
「自分自身、子育てをしていてゆっくりできる店が少ないと感じた。今後はお子さま連れの方もリラックスできる店づくりを進めていく」と佳さん。「お客さまの要望に合わせて、コーヒーを提供する。コーヒー好きな人はもちろん、普段はあまり飲まない人も気軽にご相談いただければ」とほほ笑む。
営業時間は9時~18時。