エンターテインメントレストラン「J-WAVE NIHONMONO LOUNGE(ジェイウェーブ ニホンモノ ラウンジ)」(港区港南2)が7月14日、高輪ゲートウェイ駅前特設会場「Takanawa Gateway Fest(高輪ゲートウェイフェスト)」ホールCにオープンした。運営はJ-WAVE(港区)。
「Takanawa Gateway Fest」は、同日から開催する期間限定イベント。会場は、ライドステーションやクラフト&マーケットのある北エリアと、3つのイベントスペースと3つのホールのある南エリアがあり、各所で食やテクノロジー、音楽、アートなどが楽しめるプログラムを用意する。入場は2日前までの事前予約制。主催はJR東日本(渋谷区)。
「J-WAVE NIHONMONO LOUNGE」は、サッカー選手で元日本代表の中田英寿さんをディレクターに迎え、中田さん主催のイベント「CRAFT SAKE WEEK(クラフトサケウィーク)」とコラボレーションする。「NIHONMONO」は中田さんが立ち上げた日本文化再発見プロジェクト「にほんもの」に由来する。
ホールCの面積は約800平方メートルで、入り口近くには159蔵の日本酒が並んだ7メートルの「SAKE TOWER」がそびえ立つ。席数はソーシャルディスタンスを保つため、当初予定していた約180席から約100席に縮小した。
レストランの利用は原則事前予約制で、公式ウェブサイトから専用コインを購入するプリペイドコインシステムを採用した。スターターコイン(10枚=1,600円、中学生以上は人数分の購入が必要)、追加コイン(36枚=事前予約は4,500円、当日は5,000円)が必要。
日本酒は香り高さやうま味の強さで4種に分類し、「春」「夏」「秋」「冬」の各グラスについで振る舞う。400ほどの酒蔵を巡ってきた中田さんが利き酒師らと共に国内159蔵を厳選し、地域ごとに週替わりで約20蔵ずつ紹介する。1週目は東京と東北の酒蔵が中心で、東京港醸造(港区芝4)の「江戸開城」などが登場。週によって必要なコイン数が変わり、14日~19日の日本酒(60ミリリットル)はコイン2~5枚で提供する。店内には130周年を迎える「ヱビスビール」のプレミアムカウンター「YEBISU PREMIUM COUNTER」も。
フードメニューは、日本料理やフレンチ、イタリアンなど、レストラン16店の料理を週替わりで用意する。広域品川圏からは「Ristorant La ciau(リストランテ ラ チャウ)」(港区芝浦2)が8月17日~21日に登場予定。
併設ショップ「NIHONMONO TOKYO」では、中田さんおよびJ-WAVE出演番組が、「日本茶」「発酵食品」「器の系譜」「台所工芸品」「酒器」「日本の果物」「お茶の時間」の7つのテーマで商品をキュレーションし、ブックディレクターの幅允孝さんが本の中の言葉でそれぞれをアフォリズムとして表現した。各商品のこだわりは、各展示台に設置したモニターの映像で閲覧できる。
場内では、毎日18時から国際短編映画祭「ShortShorts Film Festival & Asia(ショートショートフィルムフェスティバル アンド アジア)」がセレクトしたショートフィルムを上映する。平日12時30分からは、ラジオ番組「YEBISU BEER BEGINNINGS ~FROM TAKANAWA GATEWAY~(エビスビールビギニング フロム高輪ゲートウェイ)」を公開生放送。同イベントに参加する蔵元やシェフ、ミュージシャン、クリエーターなどをゲストに招く。
J-WAVE NIHONMONO LOUNGE総支配人の久保野永靖さんは「当初は新駅開業とオリンピック開催に合わせたイベントのはずが、コロナ禍で延期になってしまった。不安も感じたが、無事に開催できてうれしい。レストランから日本の酒や音楽、工芸品の素晴らしさを伝えたい」とほほ笑む。
営業時間は11時~21時。新型コロナウイルス感染症対策として、酒蔵が開発した日本酒アルコール消毒液を設置。客席は座席間隔を確保し、飛沫感染防止用のアクリル製間仕切り板を設置する。スタッフのマスク着用、手洗い消毒の徹底、検温を行うほか、会場内設備の消毒や換気を行う。イベント期間は9月6日まで。