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「寿司さいしょ」が南大井に移転・再出発へ コロナ禍で銀座からUターン

店主の税所伸彦さん

店主の税所伸彦さん

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 すし店「寿司さいしょ」(品川区南大井4、TEL 03-6858-0173)が10月27日、立会川駅近くに移転オープンした。

「寿司さいしょ」内観(提供:寿司さいしょ)

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 店主は税所(さいしょ)信彦さん。同店は2002(平成14)年、大井三ツ叉交差点近くで創業。2010(平成22)年には、フォロワーの数だけお会計を割り引くイベント「ツイッター割引」を開くなど、SNSを活用した宣伝に力を入れてきた。2015(平成27)年には店舗を銀座へ移転し、門崎(岩手県)の熟成肉で作った軍艦に生ウニをのせたすし「うにく」の商標を取得。順調に常連客を増やしていった。

 ところが今春、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、銀座の飲食店は軒並み大きな打撃を受けることになった。大井町エリアへのUターンを決意した背景について、税所さんは「コロナ禍対策による営業時間短縮要請や外食を控える動きの広まりによって、より住宅地に近く、人の戻りが感じられる大井エリアでの再出発を決めた」と話す。

 おでんとおばんざいの店「おかん」跡を改装して使う。看板や暖簾(のれん)などの筆文字は、書道家の葛谷綺仙(くずや・きせん)さんの作。店内の柱には税所さんが考案したというメッセージ「感謝と恩返し」を掲げる。店舗面積は11坪、席数は、カウンター席7席、テーブル席2席、小上がり席4席。

 コースメニューは、「特選おまかせ『極み』コース」(飲み物あり=1万7,000円、飲み物なし=1万2,000円)を用意する。「銀座より家賃が下がった分をお客さまに還元しようと、価格を抑えた。お酒は銀座時代と同じものを提供する」と税所さん。要予約。

 そのほか、「にぎり寿し」(松=1,500円、竹=2,300円、梅=3,500円、特上=4,500円)や、「ちらし寿し」(松=1,500円、竹=2600円、特上=4,500円)、にぎり(一貫300円~)、巻物(一本300円~)などを用意する。アラカルトメニューは、「さいしょ農園無農薬野菜の海鮮サラダ」(1,000円~)、「焼き立てだし巻き玉子」(800円)、本日の鮮魚(1,000円~)、「蟹味噌(かにみそ)クリーム天ぷら」(600円)など。テークアウトや出前注文にも対応する。

 移転オープンに伴い行ったクラウドファンディングは、初日で目標金額の94%を達成した。10月27日21時20分現在、約659万円が集まっている。支援募集は11月6日まで。

 「大井町時代は家族客の来店が多く、お食い初めから知っているお子さんもいる。また会えるのが楽しみ」と税所さん。「新しいこの店は、大井町と銀座での経験を生かした18年間の集大成。皆さんへの感謝を胸に進んでいきたい」と意気込む。

 営業時間は11時30分~14時(12月から)、17時30分~23時(日曜は22時まで)。月曜定休。新型コロナウイルス感染症対策として、入り口に消毒液を設置し、換気を行う。

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