屋形船の乗船者を対象に、乗船料の補助金支給を行う「ENJOYしながわ屋形船キャンペーン」が、11月1日に始まった。主催は品川区と一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会(品川区東品川2)。
「ENJOYしながわ屋形船キャンペーン」対象船宿の屋形船内(提供:一般社団法人天王洲・キャナルサイド活性化協会)
コロナ禍により、品川区の水辺観光資源である屋形船の利用が激減したことがきっかけ。同協会の城田明洋さんは「屋形船は日本文化を象徴する観光コンテンツ。江戸時代から続く伝統の灯を消したくない」と話す。
同キャンペーンでは、乗船者1人当たり5,000円を上限に、乗船料の半額分を補助する。対象はキャンペーンに参加する船宿10社の利用者で、品川区外からの利用者も補助を受けられる。
参加船宿は、船清・大江戸(北品川1)、平井・中金・三河屋・むつみ丸・幸吉丸(東品川1)、いわた(東大井1)、大山丸(東大井2)、丸裕(港区港南5)の10社(11月12日現在、船清・平井は受付終了)。予約申込時は、各船宿へ直接連絡する。
各船宿では、新型コロナウイルス感染症対策として、乗船定員を通常より削減して運航する。船内には消毒用アルコールやパーティションを設置し、乗船前の検温、換気設備の常時運転、窓を開けての換気、屋形船内の消毒などを行う。
「まず何よりも、屋形船が感染対策に注力していることを、改めて皆さまに知ってほしい」と城田さん。「屋形船の醍醐味(だいごみ)であるおいしい料理と都内の夜景を、破格の料金で楽しめる。冬は空気が澄んでいて夜景がとてもきれいなので、家族や友人と最高の時間を過ごしていただきたい」と利用を呼び掛ける。
キャンペーン期間は2021年3月31日まで。ただし、利用者数が1万人に達した時点で終了する。