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武蔵小山にヴィンテージ店「ストークトゲート トーキョー」 70年代以降のバンドTシャツ中心に

「The STOKEDGATE Tokyo」内観

「The STOKEDGATE Tokyo」内観

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 バンドTシャツを中心にそろえるヴィンテージショップ「The STOKEDGATE Tokyo(ストークトゲート トーキョー)」(品川区荏原3、TEL 080-8852-3464)が武蔵小山駅近くにオープンして1カ月がたった。経営は、わいわい(荏原3)。

左からクラフトワーク、ニュー・オーダー、トーキング・ヘッズのTシャツ

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 場所はとんかつ店「さんきち」(小山3)斜め向かい。ネイルサロン跡の物件を居抜きで活用し、窓ガラスにはTシャツの日焼け防止のUV加工を施す。店舗面積は約6坪。

 オーナーの山崎淳さんは、武蔵小山出身。洋服が好きで、ジャケットに合わせるインナーを探すうちにヴィンテージのバンドTシャツに注目するようになり、約20年前から国内外で集めてきたという。

 バンドTシャツの魅力について、山崎さんは「加工では出せない風合いがあり、同じプリントのTシャツでも1枚ずつ表情が違う。外国で着ていると、言語を超えたコミュニケーションツールになることもある。世間一般にはニッチなジャンルかもしれないが、海外ではセレブアイテムやアートピースとしても注目されている」と話す。

 山崎さんはヴィンテージTシャツのフェイク品流通を問題視し、買い手が安心して楽しめる場を持ちたいと考え、独立出店に踏み切ったという。「フェイク品を見分けるのは難しく、ヴィンテージのボディーにプリントを施して高価なヴィンテージ品に見せかけた物もある。コピーライトが入っていても正規品とは限らない。自分が店を始める以上は、買い手にできるだけ苦い経験をしてほしくないので、知識や経験を生かしてフェイク品を極力排除している」と話す。

 店頭では、山崎さんのコレクションを中心に、1970年代から2000年代前半までのヴィンテージTシャツ約300枚をそろえる。クイーンのオフィシャルファンクラブが90年代に製作したTシャツ(1万4,000円)のほか、ポール・ウェラーの90年代ツアーTシャツ(2万円)、ユーリズミックスの80年代ツアーTシャツ(2万2,000円)、ボブ・ディランの80年代ツアーTシャツ(3万円)、バズコックスの80年代デッドストック(4万円)、クラフトワークの70年代プロモーションTシャツ(12万円)など。

 「高価な印象を持たれるかもしれないが、どんなアイテムを探しているか相談しながら、比較的価格を抑えた品も紹介できる。音楽ファンはもちろん、ファッションが好きな人やたまたま通りがかっただけの方も歓迎。今は音楽のストリーミング配信サービスもあるので、Tシャツをきっかけにバンドの曲も聴いてみるとより楽しめる」と山崎さん。

 今後は、初秋までにTシャツ以外のアイテムを充実させる予定という。「同業者と協力してヴィンテージTシャツの写真集も制作中」と山崎さん。「店を持つなら地元でと決めていた。武蔵小山を見渡すと、実は服装に気を遣っている人が多いと感じる。品ぞろえはニューヨークやロンドンのヴィンテージショップにも肩を並べる自信があるので、ぜひ街の人にも立ち寄ってほしい」と笑顔を見せる。

 営業時間は13時~20時。月曜定休。このほかの休業日はインスタグラムで告知する。店内は、新型コロウイルス感染症対策として換気を行うほか、入り口に消毒液を設置する。スタッフはマスクを着用する。

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