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西小山「東京浴場」が閉店から1年後に復活 漫画7000冊の巨大本棚も

フリースペースに設置した巨大本棚と運営メンバー(提供:東京浴場)

フリースペースに設置した巨大本棚と運営メンバー(提供:東京浴場)

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 銭湯「東京浴場」(品川区小山6、TEL03-6421-5739)が7月19日、西小山駅近くにリニューアルオープンした。経営はニコニコ温泉(静岡県)。

店長の相良政之さん(提供:東京浴場)

 同社は廃業する銭湯の経営・運営を引き継ぎ、持ち主に家賃を支払う「銭湯代行業」を行う。「富士見湯」(昭島市)、「湊山温泉」(兵庫県)に続く3店舗目。2019年に閉店した先代の「東京浴場」を引き継ぎ、約半年間の準備期間を経て復活を果した。店舗面積は、浴場=約30坪、フリースペース=約16坪。

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 店長を務めるのは、21歳の相良政之さん。「銭湯ライター」としての活動を通して同社と出合い、2018(平成30)年より富士見湯でアルバイトスタッフとして修業を積んだ。同社の営業担当として3店舗目の候補を探す中で知人から東京浴場を紹介され、「立地の良さや周辺の人口の多さに魅力を感じ、引き継ぐことを決めた」という。

 コンセプトは「超日常」。「非日常の空間ではなく、あくまで日常の延長線上でいたい。気負わず、気が向いたときにふらっと立ち寄れるような場所にできれば」との願いを込める。手ぶらで来店できるよう、タオルの貸し出しのほか、シャンプーやボディソープ、無料ドライヤーを設置する。

 従来の受付や脱衣所の一部はレイアウトを大きく変更し、フリースペースとして活用。天井の高さを生かした2階建ての巨大本棚を中心に据え、約7000冊の漫画や絵本を並べる。ビールサーバーやつまみの缶詰コーナーも。

 浴場は、ブランデーのたるを加工した「樽水風呂」を新たに導入。20度前後の水をかけ流しで入れることで水温が常時保たれる仕組みで、以前より設置されていた2つの浴槽と合わせて「交互浴」を楽しめる。

 そのほか、施設正面に大きな出窓を設置した。開放的で明るい空間を目指すとともに、巨大本棚やフリースペースの様子を通行人に見てもらう狙いがあるという。「営業中は窓を開けたままにして、通り掛かった方に『寄っていきませんか』と声を掛けている」と相良さん。

 「品川区は銭湯が多い地域。お客さまを呼び込むには以前のイメージを一新する仕掛けが必要だと感じ、巨大本棚や樽風呂、朝風呂や深夜営業の導入に踏み切った。今後も、1時間500円で貸し切れるカプセルサウナを設置したり、プロジェクターを使って浴場の壁に日替わりの背景画を映したりするなど、お客さまを飽きさせない工夫をどんどん取り入れていく」(相良さん)

 「リニューアルオープンに際して、多くのお客さまから『復活してうれしい』『楽しみにしていた』との声をいただいた。『リニューアルで若者向けになったのでは』との声もあるが、年配の方やご家族連れも含め、あらゆる世代に愛される銭湯を目指している。これからもトライアンドエラーを繰り返しながら変化していくので、温かく見守っていただければ」とほほ笑む。

 営業時間は5時~8時、14時~翌2時。料金は、大人(12歳以上)=470円、中人(6歳以上12歳未満)=180円、小人(6歳未満)=80円。

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