「TEEBLATT TOKYO(ティーブラット トーキョー) 五反田店」(品川区西五反田1、TEL 03-6303-9470)が大崎広小路交差点近くにオープンして1カ月がたった。運営はエンジェルズ(同)。
同店はオーストリアの紅茶やコーヒー、お菓子、食器などを通信販売するネットショップの実店舗。「ウィーン(オーストリア)のカフェ文化」をコンセプトに掲げる。
タイ料理店「ラックタイ 五反田店」跡を改装して利用する。店内はウィーンのカフェをイメージし、大理石風のテーブルやヨーロッパから輸入したアンティーク調の椅子を設置する。店名は、オーストリアの公用語であるドイツ語で「茶葉」の意。店舗面積は13坪、席数は13席。
出店の経緯について、同社マネジャーの島田慎佑さんは「1年前に通販事業を始めた頃から、店舗を開きたいと思っていた。以前、社長がこの場所で飲食店を営んでいたことがあり、五反田の雰囲気を知っているため同じ場所での出店を決めた」と話す。
ドリンクは、ウィーンに拠点を置くロースター「Julius Meinl(ユリウス・マインル)」のコーヒーや紅茶を中心に提供する。エスプレッソに同量のミルクを注ぎ、その上からミルクの泡をのせたオーストリアの定番メニュー「メランジェ」(700円)ほか、エスプレッソにミルクが付いた「ブラウナー」(30ミリリットル=450円、60ミリリットル=600円)、ダブルエスプレッソにホイップクリームをのせた「アインシュペナー」や、「ダージリンティー」「アールグレイティー」「ルイボスティー」(以上800円)、「アップルジュース」(450円)など。
デザートメニューは、オーストリアのお菓子マイスターの資格を持つ洋菓子・パン店「SAILER(サイラー)」(福岡県)から取り寄せたものを提供する。オーストリアの伝統的なチョコレートケーキ「ザッハトルテ」やオーストリア・リンツ地方の伝統菓子リンツァートルテ、ヨーロッパのアルザス地方の伝統菓子クグロフがセットになった「リンツァートルテ&クグロフ」(以上700円)を用意する。ドリンクが付く「ケーキセット」(500円増し)も。
ランチメニューは週替わりのサンドイッチとスープが付いた「軽食Aセット」(600円)や週替わりのオーストリアの家庭料理とサラダ、スープが付いた「本日のランチCセット」(1,000円)などを提供する。テークアウト可。
店内では、コーヒー豆や茶葉、お菓子、オーストリアの食器メーカー「Lilien Austria(リリエン・オーストリア)」のティーカップ・ソーサーなども販売する。想定客単価は1,200~1,300円。
「コーヒーを提供する際、銀のお盆の上にコーヒーとスプーンを横向きにのせた水入りのコップを一緒に置くのがウィーンスタイル。強いコーヒーを飲んだ後に水を飲むと、コーヒーの味と香りがいっそう引き立つため。スプーンをのせるのは、誰も手をつけてないという意味がある」と島田さん。「現在はランチをメインにしているが、今後は夜のメニューにも力を入れていきたい。地元の人に愛される店づくりを意識している」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~20時。火曜定休。新型コロナウイルス感染症対策として、席数を減らすほか、入り口に消毒液を設置し、店内を換気・消毒する。スタッフはマスクを着用し、来店客には入店時の検温をお願いする。