食べる

西小山・東京浴場前に無人販売の「おふろのおいも」 ボイラー室で熟成

店長の小泉友伽奈さん(左から二番目)と同店スタッフ(写真提供=東京浴場)

店長の小泉友伽奈さん(左から二番目)と同店スタッフ(写真提供=東京浴場)

  • 136

  •  

 無人販売方式の焼き芋店「おふろのおいも」が12月19日、西小山駅近くの銭湯「東京浴場」(品川区小山6、TEL 03-6421-5739)店頭にオープンした。

「おふろのおいも」(写真提供=東京浴場)

[広告]

 廃業する銭湯の運営を引き継ぎ、持ち主に家賃を支払う「銭湯代行業」を手掛けるニコニコ温泉(静岡県)が経営する同店。今年の7月には施設内に棚貸し式の書店「フロナカ書店街」を始めるなど、銭湯で新しい取り組みを展開している。

 「おふろのおいも」開始の経緯について、店長の小泉友伽奈さんは「発案者はもう一人の店長の相良政之で、入浴料以外から収益を得る新サービスとして始めた。焼き芋は老若男女問わず好きな人が多い印象があり、これからの季節にぴったり。銭湯の利用客以外にも手に取ってもらえるような販売方式を選んだ。無人販売には多少の不安もあるが、メンバー全員で話し合い、お客さんを信じてやってみることにした」と話す。

 店名は親しみやすく、子どもにも分かりやすいようにひらがなを使ったという。

 焼き芋に使うサツマイモは、相良さんの故郷・福島県の青果店「SENDOYA(センドヤ)」から仕入れる。サツマイモは熟成させるとデンプン質が糖化して甘くなるため、冬でも温かいボイラー室で1カ月ほど熟成し、専用のロースターで2時間じっくり焼き上げるという。小泉さんは「試作では丸焦げになってしまうこともあったが、試行錯誤を重ね、皮まで食べられる良い焼き加減にたどり着いた」と振り返る。

 メニューは、焼き芋(1本=350円、2本=700円、3本=1,000円)のみ。ねっとりとした食感で甘みが強いという「紅はるか」と、なめらかな口あたりが特徴という「シルクスイート」の2種類を用意する。支払い方法は専用ボックスへの現金投入。PayPayにも対応する。

 オープン記念として、宣伝用のチラシを持参した人には「黄金テッシュ箱」や「東京浴場 貸タオル無料券」、「おいもポイントカード」を進呈する。いずれもなくなり次第終了。焼き芋を1本買うごとに1ポイントが貯まるポイントカードを発行し、50ポイント集めると好きな焼き芋3本と交換できる。イベントごとにポイント3~7倍デーの設定も行う。

 近所に住む大山純子さんは「新聞受けにチラシが入っていたので、気になって子どもたちを連れて買いにきた。買い物帰りなど、近くに立ち寄った際にはまた買ってみたい」と話す。銭湯利用客の渡邊真吾さんは「この銭湯は若い人たちが運営するようになってから、ユニークな取り組みが多くて楽しい。今回の焼き芋も応援の意味も込めて購入した」と笑顔を見せる。

 「焼き芋販売によって銭湯の付加価値を高め、地域の住民とのコミュニケーションのきっかけにしていきたい。お風呂上りの方はもちろん、通りがかりの人もぜひ手に取ってもらえれば。牛乳との相性は抜群」と小泉さん。「今は2種類だけだが、今後は品種を変えたり、サツマイモ以外の芋を焼いてみたりなど、バリエーションを増やしていきたい」と意気込む。

 「おふろのおいも」は毎年12月~翌3月の営業予定。販売時間は、5時~8時、14時~翌2時。火曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース