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スクエア荏原で品川フィルハーモニーがチャリティー公演 ウクライナ緊急募金で

会場のスクエア荏原

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 室内楽公演「緊急チャリティーコンサート」が4月23日、スクエア荏原(品川区荏原4)内のひらつかホールで開催される。主催は品川フィルハーモニー・アンサンブル。

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 同団体は、2010(平成22)年に設立。品川エリアを拠点にリハーサルを行い、毎年12月に定期公演を開催している。

 本公演のコンセプトは「“戦争ではなく愛を” 音楽で心を1つに.. 世界平和を祈りたい」。公演チラシにはウクライナ国旗と国花のヒマワリをデザインし、ウクライナの人々への思いを込めたという。

 開催の経緯について、コンサートマスターでバイオリン奏者の土屋昌子さんは「ウクライナでは想像をはるかに超える悲劇が人々を襲い、日々の報道に心を痛めている。音楽家としてできることはないか、メンバーに声をかけて開催が決まった」と話す。

 演奏する曲は、弦楽四重奏による「ふるさと」、フルートとピアノによる「花は咲く」と「翼をください」、チェロとピアノによる「アヴェ・マリア」、指揮者の河村逸平さんが編曲した「愛の讃歌」など。「風笛」「アメージンググレース」などの演奏も予定する。

 出演は、河村逸平さん(指揮)、土屋昌子さん、矢野翔さん(以上、バイオリン)、塙亜里子さん(ビオラ)、石川啓さん(チェロ)、大塲なつきさん、荒谷歩美さん(以上、フルート)。

 入場無料。定員は350人。受付に置く募金箱で寄付を募り、日本ユニセフ協会(港区高輪4)へ全額送る。来場は予約制で、予約は公式ホームページで案内する電話番号またはメールアドレスで受け付ける。

 同団体代表でフルート奏者の荒谷歩美さんは「土屋さんからの熱い呼びかけで急きょ開催を決めたのが先週のこと。通常の演奏会は一年前から準備するが、今回は1カ月で会場確保やスケジュール調整に奔走し実現した」と話す。「私は広島出身で、祖母の戦争体験を聞いて育った。自分たちができることをしたい。コロナ禍で孤独な人のつらい気持ちも和らげることができたら」とも。

 ビオラ奏者の塙さんは「どういう形で寄付をすべきかわからないという声も聞く。そういった人のための場になれば。音楽家として平和への思いを表したい」と話す。

 13時30分開場、14時開演。新型コロナウイルス感染症の対策として、来場客にマスクの着用や受付での手指の消毒を求める。

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