ホルモン専門小売店「矢澤臓物販売」(港区三田5、TEL 03-5444-4129)が4月1日、三田エリアの桜田通り沿いにオープンした。運営は飲食店経営や精肉卸業を手がけるヤザワミート(白金3)。
ハンバーグ店「ミート矢澤」(品川区西五反田2)や「焼肉ホルモン 稲田」(上大崎2)などを展開する同社の新業態。場所は台湾タピオカ専門店「利客坊(リックファーム) 三田店」跡を改装して利用する。店舗面積は約16坪。
出店の経緯について、「極上ホルモン受け渡し人」の井上彬さんは「系列店の仕入れ時に、新鮮なホルモンに目を奪われて、多くの人に『本物の良さ』を知ってもらいたいと思ったのがきっかけ」と話す。同社は2020年、創業地である加工・製造工場前に仮設店舗を設け、精肉の小売りを開始。その販売経験や利用客の声を参考に、保存のしやすい冷凍品を中心とした小売り特化型の業態を立ち上げた。
看板メニューの「冷凍味付け牛ホルモン」は超高速冷凍機を使い、鮮度を保つ。素材本来の甘みを味わってもらうため、シンプルで優しい味付けにこだわったという。日替わりで4種類ほどの部位が入った「バラエティミックス」(150グラム=1,000円)、「ハツ」「レバー」(以上、同=1,100円)、「シマチョウ」(同=1,200円)、「上ミノ」(同=1,500円)、「タン塩」(同=3,500円)を用意する。タン塩以外は塩、たれが選べる。
総菜メニューには、「牛もつ煮込み」(250グラム=900円)や冷蔵の「センマイ刺し 酢味噌(みそ)つき」(100グラム=700円)、「無化調 白菜キムチ・カクテキ」(150グラム=各600円)もそろえる。
店頭には冷凍品の自動販売機を設置する。冷凍品は「バラエティミックス」のほか、「黒毛和牛100%フレッシュハンバーグ」、井上さんが考案した「ヤザワミートのぶた肉餃子」(以上1,300円)を販売する。
「今後は通信販売を検討している。当店のオープンをきっかけに、ヤザワミート全体で扱えるホルモンの質も今まで以上に向上した。系列店でも味わってみてほしい」と井上さん。「極上のホルモンは鮮魚と同じで、時間がたつにつれて鮮度がどんどん落ちてしまう。細かなスジや汚れを取り除く『磨き』作業を店内で素早く丁寧に行い、味の良さを徹底していきたい。お薦めは、素材の味を楽しめる塩味のホルモン。ビールや白米と一緒に食べると最高」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~16時。月曜定休。