自家焙煎(ばいせん)コーヒーと自家製スイーツを販売する「ミツマタコーヒー」(品川区大井4、TEL 03-6410-7970)が、大井町駅南西エリアの三ツ又交差点にオープンして2カ月がたった。
コンセプトに「街の身近なコーヒーショップ」を掲げ、店内入り口には生豆を焙煎する熱風式焙煎機を設置した。店舗面積は約9坪、席数は10席。
店主の松田輝洋さんは、外資系の企業に30年以上勤めていた経験を持つ。開店の経緯について、「コーヒーショップを開くのが学生時代からの夢だった。3年ほどかけてコーヒーの勉強をしながら準備し、お菓子作りが好きな妻と2人で開業した」と話す。
ブレンドコーヒーは、すっきりしてクリアな飲み口に仕上げた「大井町 ブレンド」、バランスを重視した「三ツ又 ブレンド」を提供する。コクが深くほろ苦い「時代屋 ブレンド」(以上470円)の商品名は、同店の近くに映画「時代屋の女房」のロケ地があることからあやかったという。
シングル・オリジンコーヒーは、スペシャリティービーンズを使う。「ブラジル」「キリマンジャロ」「パナマ ゲイシャ」「デカフェ」(以上、ホット=480円~、アイス=530円~)など9種類を用意する。店内で焙煎したスペシャリティービーンズの販売(750円~)も。生豆は100グラムから好みに合わせて、5段階のロースト度合いを選べる。
そのほかのドリンクメニューは、「カフェラテ」や「ココア」(ホット=520円、アイス=570円)、「カフェモカ」(同=570円、同=620円)、「レモネード」(450円)などを提供する。
自家製スイーツは、「パウンドケーキ」や「マフィン」(以上350円)、「テリーヌショコラ」(480円)、「バスクチーズケーキ」「マンゴープリン」(以上450円)など。パン生地に国産小麦と天然酵母を使う「ホットドック」(500円)、「パニーニ」(620円~)なども。松田さんの妻は「若い時からお菓子作りが好きだった。レシピは自分でいろんなものを参考しながら作り、試食しながら分量をアレンジして考案した」と話す。ドリンクと焼き菓子はテイクアウト可。
「ドリップのいれ方を教えてほしいという声を頂くので、いつかコーヒーのセミナーを開きたい」と松田さん。「妻を巻き込む形で、以前から抱いていた自分の夢が実現することになった。身近なコーヒー屋さんとしてこの街に根付き、いろいろな方々と交流できる店になれば」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~18時。月曜定休。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、スタッフはマスクを着用するほか、店内には消毒液を設置し、入り口のドアを開けて換気する。