「easy(イージー)茶道cafe(カフェ)&教室 つなぐ」(品川区小山6、TEL 03‐6426‐1605)が4月10日、西小山駅近くにオープンした。
店舗は「目黒個別指導学院」跡を全面改装し、カフェスペースと6畳半の茶室スペースを設ける。木製のランプシェードや抹茶色のタイルを使い、和を感じられる落ち着いた雰囲気を演出したという。子ども連れでも安心できるように机の角を取るほか、トイレにはおむつ替えのスペースを用意する。店舗面積は50坪。カフェスペースの席数は13席。
店主の長尾まきさんは滋賀県出身で西五反田在住。茶道歴は20年以上で、裏千家専任講師の資格を持つ。「お菓子とお茶 結愉Salon(ゆうゆサロン)」(戸越2)の店主・山崎昌江さんが開いていた子育てサロンへの参加をきっかけに、2019年から自宅でテーブル茶道の教室を開設。翌年から、五反田文化センター(西五反田6)の和室を拠点に活動していた。
長尾さんは「子育てと仕事に追われて茶道から離れていた頃に子育てサロンに参加し、子どもと一緒に通える教室を開きたいと思った。そんな時に大病の疑いを診断され、やりたいことをしようと開設に踏み切った」と話す。今回の移転について、「生徒さんの人数が増えたため。五反田からも近く、気軽に入りやすい路面店を探した。茶道を体験してみたい人、季節感を味わいたい人のためにカフェを併設した」とも。
茶道教室は茶室で月に1~4回稽古する。大人=4,800円~1万8,000円、小学生以下=4,500円~1万7,000円、親子2人(子ども2人目以降は通常料金)=8,500円~3万3,000円。入会金(8,000円)と年会費(7,000円)、教本代(550円)が別途必要。1日体験(子ども=3,300円、大人=4,000円、親子=6,500円)やカフェのテーブルを使う「イージー茶道」(30分=1,500円)も。
カフェメニューは「丸久(まるきゅう) 小山園」(京都府)の抹茶をたてる「抹茶」(700円)や子ども向けに薄めた「キッズ抹茶」(600円)、紅茶、ほうじ茶(以上500円)を提供する。
デザートメニューの和菓子は、同教室の生徒が経営する「とも栄」(滋賀県)から取り寄せる。週替わりの季節菓子が付く「上生菓子とお抹茶」(1,200円)や、小麦粉、動物性食品を使わないグルテンフリー・ビーガンスイーツ「ベイクドようかんケーキ」(790円)を用意する。ケーキは飲み物とセットで100円引き。
「コロナ禍で季節を感じにくい日が続く中、地元の人が季節を味わえる癒やしの場所にしていきたい」と長尾さん。「茶道には敷居が高いイメージがあると思うが、当店をきっかけに身近に感じてほしい。ピアノ教室のように、お子さんの習い事として身近な存在になれたら」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~16時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。新型コロナウイルス感染症の対策として、店内を換気して入り口に消毒液を設置。スタッフはマスクを着用する。稽古前には手洗いを呼びかける。