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品川区が母子健康手帳を「親子健康手帳」に更新 多様な家族に寄り添う

「親子健康手帳(母子健康手帳)」を手にする健康課長の若生純一さん

「親子健康手帳(母子健康手帳)」を手にする健康課長の若生純一さん

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 品川区は4月1日、母子健康手帳の名称を「親子健康手帳(母子健康手帳)」へ変更した。

品川区の「親子健康手帳(母子健康手帳)」

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 名称変更について、品川区健康推進部の若生純一健康課長は「数年前から区議会で意見が出ていた。2021年度の厚生労働省『母子健康手帳等に関する意見を聴く会』では、父親が育児参加する重要性やさまざまな家族形態について言及されるなど、価値観の多様化に関する機運が醸成されてきた。子育てするのは母親だけの役割ではないという認識が一般に普及し始めていることから、家庭環境に合わせて誰でも抵抗なく使えるよう表記を変えた」と話す。

 従来使われていた母子健康手帳の名称をかっこ書きで残した理由については、「従来の利用者との継続性や、医療機関などで提出する際に認知された呼び名であるため」と説明する。

 内容も一部見直した。「東京都子供手帳モデル」を踏襲しつつ、「小さく生まれた場合の発育曲線」、18歳までの成長・健康の記録などのページを増やした。子育てに関する情報・相談窓口などのページでは、東京都子供手帳モデルでURLが記載されている箇所をQRコードに置き換えた。カバーデザインには、「しながわ観光大使」を務める「シナモロール」を採用する。

 受け取った利用者からは、「シナモロールがかわいい」「新しい手帳になって、内容がさらによくなった」と好評だという。

 「子育てを担う20~40代はスマホに慣れ親しんでいる世代。利便性を高めるためQRコードを追加した」と若生課長。「親子健康手帳は、家庭の歴史を刻む手帳。子どもの成長とともに、愛着を持って使ってもらえたら。家族で活用してほしい」とほほ笑む。

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