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三木小学校「こいのぼり上げ」40回目に 開校100周年でライトアップも

三木小学校の校庭を泳ぐこいのぼり

三木小学校の校庭を泳ぐこいのぼり

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 品川区立三木小学校(品川区西品川3)の恒例行事「こいのぼり上げ」が今年で40回目を迎えた。

さまざまなこいのぼり

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 同校は今年で開校100周年。こいのぼりを揚げる催しは、1983(昭和58)年に開校60周年を祝うイベントとして初開催し、以来毎年行われている。

 初年度は28匹だったが、購入や地域住民からの寄付で数が増加。今年は122匹が空を泳ぐ。白倉直明校長は「ニュースに取り上げられることもあり、地方から贈ってもらうことも。こいのぼりを飾る学校は多いが、100匹超えはなかなかないのでは」と話す。

 同行事は、同校の同窓会とPTAが中心となって実施する。「子どもたちに健やかに育ってほしいという願いと、開校60周年のお祝いを兼ねて始まった企画」と白倉校長。同窓会によると、40年前の時点で童謡「こいのぼり」で歌われるような「屋根より高いこいのぼり」はほとんど見られなくなっていたという。「正直なところ、学校だけでは実施しきれない。地域の人々の支えでここまで続けてこられた」と感謝をにじませる。

 校庭に揚げるのは6年生の役割で授業の一環。同窓会会長による「こいのぼり上げ」の歴史や伝統について話を聞いた後、こいのぼりを一匹ずつロープに取り付ける。例年は唱歌「鯉(こい)のぼり」を歌っていたが、コロナ禍以降は曲を流しているという。こいのぼりを降ろす役割は5年生が担う。

 「行事への参加を通して、自分たちが伝統をつないでいくという思いが子どもたちに引き継がれていく。特に6年生にとっては、最高学年としての意識を高める機会。入学したばかりの1年生はたくさんのこいのぼりに喜んでいる」と白倉校長。「卒業後は、こいのぼりが上がっている景色とともに小学校時代を思い返してくれたら」とほほ笑む。

 開校100周年を記念して、5月4日と5日は校庭を開放して夜間ライトアップを開催する。開催時間は18時~20時。鯉のぼりの掲揚は5月9日まで。

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