コーヒー自動販売機「root C」が4月29日、JR品川駅中央改札内に設置された。運営はデジタル化支援サービスの開発を行うNew Innovation(江東区)。
同社は2019年よりroot C事業を立ち上げ、2021年4月にJR東京駅に隣接するビル内で正式にサービスを始めた。現在は駅やオフィスビルなど、国内11カ所に導入されている。
「root C」は、専用のスマートフォンアプリで遠隔注文するコーヒーの自動販売機。コーヒーの種類と受け取る時間・場所をアプリで選択・決済すると、指定した時間にいれたてのコーヒーが受け取れる。
コーヒーはホット・アイスのほか、豆を複数種から選べる。機械の導入により人件費を抑え、その分のコストをコーヒー豆の仕入れに当てることで、「一般的なコーヒーチェーン店と比べて原価が4~6倍の豆」を使うという。アプリ上で味の好みなどに関する質問に答えていくと、お薦めの豆を提示する。
料金は1杯450円。サブスクリプションとして、8杯まで注文できる「リミテッドプラン」(月額1,980円)、杯数無制限の「アンリミテッドプラン」(月額7,980円)を用意する。いずれも申込日を起点に30日単位で課金し、決済は翌期間1日目。砂糖やミルクは自動販売機横に用意する。
同社広報担当者は品川駅での営業について、「改札内は新幹線への乗り換え通路でもある。『乗車前に待ち時間なく買えて便利』という声もあり、手軽においしいコーヒーを飲める利便性を感じてもらえれば。コロナ禍で非接触によるサービス需要の高まりも感じている」と話す。「今後は駅やオフィスビルでの増設を進め、サブスクリプション型プランをより利用しやすいようにしたい」とも。
商品の受取可能時間は、品川駅コンコースの営業時間に準ずる。